Project/Area Number |
23K09338
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
小泉 敏之 横浜市立大学, 医学部, 講師 (80323575)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
來生 知 横浜市立大学, 附属病院, 准教授 (30545059)
光藤 健司 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70303641)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 口腔癌 / 動注化学放射線療法 / ハイパーサーミア |
Outline of Research at the Start |
機能、審美障害が大きな問題となる口腔癌治療では、低侵襲治療の開発が重要であり、新規治療の開発が行われている。一方、実臨床で行われている治療、特に併用療法では併用した際の至適条件の十分な検討がなされず、経験則により行われていることも多い。患者を対照に比較・検討することは倫理、安全面より極めて困難である。申請者は機能、審美障害をおさえ、かつ生存率向上をめざし超選択的動注化学放射線療法とハイパーサーミアの併用療法を行い良好な成績を得ている。本研究は、口腔癌に対する低侵襲治療を目指したこれらの併用療法について、改めて動物実験レベルでの詳細な検証を行い、低侵襲治療法としてさらなる発展を目指すものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
機能、審美障害が大きな問題となる口腔癌治療では、低侵襲治療の開発が重要であり、新規治療の開発が行われている。一方、実臨床で行われている治療、特に併用療法では併用した際の至適条件の十分な検討がなされず、経験則により行われていることも多い。患者を対照に比較・検討することは倫理、安全面より極めて困難である。申請者は機能、審美障害をおさえ、かつ生存率向上をめざし超選択的動注化学放射線療法とハイパーサーミア(HT)の併用療法を行い良好な成績を得ている。本研究は、口腔癌に対する低侵襲治療を目指したこれらの併用療法について、改めて動物実験レベルでの詳細な検証を行い、低侵襲治療法としてさらなる発展を目指すものである。本研究では、大きく3点のステップに分けての検討している。本年度はそのうち、1点目のステップ即ち、動注化学療法、放射線治療およびHTの併用治療が可能な動物モデルの確立を目指しての検討を行った。舌癌などの口腔内病変に対してHTを施行することは制限が大きい(誘電加温装置の電極設置に制限)。そのため、すでに動注での抗がん剤投与の手技を確立しているウサギ大腿部皮下腫瘍モデルを使用する計画ではあるが、より口腔や頸部に条件が近く、動注可能で、かつHT施行可能な動物モデルの開発を目指した検討を行った。主に再現性、実臨床との近似性の高さに主眼をおいて開発することを目指したが、現時点でウサギ大腿部皮下腫瘍モデルを超える安定したモデルの確立には至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動注化学療法、放射線治療およびHTの併用治療が可能な動物モデルの確立を行う。すでに動注での抗がん剤投与の手技を確立しているウサギ大腿部皮下腫瘍モデルを使用する計画ではあるが、舌癌など口腔内病変に対して上記併用治療を行うことは、特にHT施行に制限が大きい(誘電加温装置の電極設置に制限)。そのため、より口腔や頸部に条件が近く、動注可能で、かつHT施行可能な動物モデルの開発を目指して検討するため、動物種についてもウサギに限らず、マウスやラットを用いたモデルについて、主に再現性、実臨床との近似性の高さを主眼において検討したが、現時点でウサギ大腿部皮下腫瘍モデルを超える安定した系の確立には至っておらず、計画としてはやや遅れていると言わざるをえない。ただし、新たな系が現時点で確立できていなくとも、現状の系で研究計画の遂行そのものは可能である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降は、3段階のステップの2点目、即ちウサギ大腿部皮下腫瘍モデルを用いて、動注化学療法、放射線療法、HTの単独治療での抗腫瘍効果の検討を行う。上乗せ効果、治療順など、併用での効果の差を検討するのに適した条件を設定し、動注放射線の2治療併用での条件の検討を行う。これは3治療併用での条件間比較に適した治療条件の基本設定となる。抗がん剤は口腔癌治療のキードラッグであるシスプラチンを使用する。 ただし、動物モデルについては、前記の通りより口腔や頸部に条件が近く、動注可能で、かつHT施行可能なモデルの開発を継続して行う予定であり、その中で再現性が髙く、実臨床に近づけたモデルを採用する。その上で、条件設定に目途がついた段階から、3段階目のステップである、動注化学療法、放射線療法、HTの3治療併用での抗腫瘍効果の検討を行う。単独治療、2治療併用の結果を基本条件とし、HT上乗せによる条件間での効果を主として検討する計画である。
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