Project/Area Number |
23K09345
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
|
Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
川口 浩司 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (50277951)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩槻 健 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (50332375)
藤原 久子 鶴見大学短期大学部, 歯科衛生科, 教授 (80396746)
江口 貴紀 鶴見大学, 歯学部, 助教 (70832814)
濱田 良樹 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70247336)
伊藤 由美 鶴見大学, 歯学部附属病院, 講師 (00176372)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | 味蕾 / オルガノイド / 腸内細菌叢 / 唾液腺摘出 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、「唾液腺摘出により味覚感度が低下したマウスに味蕾オルガノイドを移植すれば、味蕾の再生により味覚を再獲得できる」と仮説を立て、大唾液腺(顎下腺・舌下腺・耳下腺)摘出マウスを作出、(ⅰ)摘出前、(ⅱ)摘出後、(ⅲ)味蕾オルガノイド移植後の3つの時期における味覚嗜好性の変化ならびに、①味蕾オルガノイド移植による味覚再獲得の可否、②移植した味蕾オルガノイドの機能、③腸管粘膜内の味覚受容細胞の変化、④口腔内・消化管菌叢の変化を検証する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、「唾液腺摘出により味覚感度が低下したマウスに味蕾オルガノイドを移植すれば、味蕾の再生により味覚を再獲得できる」と仮説を立て、大唾液腺(顎下腺・舌下腺・耳下腺)摘出マウスを作出、(ⅰ)摘出前、(ⅱ)摘出後、(ⅲ)味蕾オルガノイド移植後の3つの時期における味覚嗜好性の変化ならびに、①味蕾オルガノイド移植による味覚再獲得の可否、②移植した味蕾オルガノイドの機能、③腸管粘膜内の味覚受容細胞の変化、④口腔内・消化管菌叢の変化を検証する。 今年度はマウスから味蕾オルガノイドの作製・増殖・移植・定着の条件検討を行った。具体的には、①移植前の味蕾オルガノイドの至適培養期間は18日間であること、②移植する味蕾オルガノイドの至適細胞数はとくになく24wellの培養皿3つ分が適切であることが分かった。移植した味蕾オルガノイドが舌筋内に生着していることはHE染色にて確認が出来ている。味蕾オルガノイドの生着率のための計算式の選定に苦慮しているが、いずれの計算式においても、移植したオルガノイドの数(well分の細胞数)が一番に影響する因子となっており、トリプシン処理によるオルガノイドの細胞分離処理については、あまり影響がないことが分かった。 また①甘いエサ(AIN-76, グラニュー糖50%含有)と②通常のエサ(CE-2)の形状について、唾液分泌機能をほとんど失う唾液腺摘出マウスがコントロールマウスと有意差なく摂取できる形状を検証した。具体的には、AIN-76について、水分量・とろみ剤の割合を5パターン作成、唾液腺摘出の影響が一番少ないと考えられる分量を決定できた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定では、舌に移植したオルガノイドの免疫染色を行い、ある程度期待できる機能を有しているかどうか判断する予定であったため、やや遅れていると考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度は、舌に移植した免疫染色を行い、定着したオルガノイドの機能面における評価をまず行う予定である。同時に、GFPマウスから味蕾オルガノイドを分離・培養し、ヌードマウスへの移植を行う予定である。ヌードマウスにおける移植した味蕾オルガノイドの機能面についても同様に免疫染色で評価を行う予定である。①移植前の味蕾オルガノイドの至適培養期間、②移植する味蕾オルガノイドの至適細胞数、③味蕾オルガノイドの生着率の検証に加えて、特に④移植した味蕾オルガノイドが機能する時期を、神経細胞の嵌入(S-100タンパク)、味細胞マーカー(PLCb2, Gustducin, CK8)、味覚マーカー(T1R1, T2R2, ENaC受容体)の発現によって免疫組織学的に検証する。 安定して味蕾オルガノイドを移植することが可能となれば、唾液腺摘出術を施行し、味蕾オルガノイドを生着させ、前述の4で検証した移植味蕾オルガノイドが機能する時期に、3群のマウスに対して、①甘いエサ(AIN-76, グラニュー糖50%含有)と②通常のエサ(CE-2)の両方を給餌し、エサの摂取量を比較検証する。更に3・6・12か月目にも同様の試験を行い、経時的・長期的な味覚嗜好性の変化を検証する。
|