口腔におけるヘリコバクター・ピロリ菌の感染とパーキンソン病に関する研究
Project/Area Number |
23K09387
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | Osaka Toneyama Medical Center |
Principal Investigator |
松岡 由里子 独立行政法人国立病院機構大阪刀根山医療センター(臨床研究部), 独立行政法人国立病院機構大阪刀根山医療センター, 漢方・ペインクリニック内科医長 (70865790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱田 正和 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (80506361)
野村 良太 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (90437385)
鋸屋 侑布子 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (40803078)
門田 珠実 大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (10908643)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | パーキンソン病 / ヘリコバクター・ピロリ菌 / 口腔内所見 / 口腔内細菌 / 東洋医学 / 口腔細菌叢 / 口腔検体 |
Outline of Research at the Start |
パーキンソン病は比較的頻度の高い進行性神経変性疾患であるが、根本的な原因は不明である。我々はこれまで口腔内環境が全身状態に与える影響は非常に大きいと考えている。本研究では、口腔内の状態を観察・記録し、ピロリ菌および主要な細菌種の感染状況を調べて、パーキンソン病と非パーキンソン病の2群で比較することにより、とくに口腔内のピロリ菌の有無がパーキンソン病の発症や重症度に関与しているか、また口腔内のピロリ菌の付着・定着の仕組みを明らかにすることを目標としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
パーキンソン病(Parkinson's disease 以下PD)は原因不明の進行性神経変性疾患である。PD患者のヘリコバクター・ピロリ菌(以下ピロリ菌)を除去すると抗PD薬の吸収が著しく高まり、運動障害が改善した報告(Camaci G et al., J Clin Neurol,2016)の一方で、PDと胃や十二指腸でのピロリ菌陽性率との関係は依然として不明である。この一因は、ピロリ菌に最初に暴露される口腔内環境を的確に捉えられていないためであると考える。本研究はPD患者における口腔内のピロリ菌および主要な齲蝕病原性細菌や歯周病原性細菌種の感染状況の把握、口腔内のピロリ菌の感染の有無がPDの発症や重症度に与える影響、さらに口腔内のピロリ菌の付着・定着のメカニズムの解明を目的としている。PDの予防や治療に繋げるべく、研究活動を始めている。 研究実施計画書に基づき、現時点では、PDと非PDのあわせて計95症例から本研究の参加同意書を取得後、口腔サンプルを採取し、各症例の臨床的な背景や診療上で必要な口腔内所見の情報収集を行った。得られた検体について、当研究グループで設計して既に報告したわずか1個の微量なピロリ菌を検出可能なnested-PCR法(Ogaya et al., J Medical Microbiology, 2015; Nomura et al., BMC Oral Health,2018)を用いて、ピロリ菌の有無を調べた。 我々は、演題登録時点までの解析結果を2024年3月に国際学会(102th General Session & Exhibition of the IADR)にて報告し、現地で参加者と今後に向けての有用な意見交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
口腔サンプルの採取および解析は順調に進んでいる。研究実施計画書に基づき、現時点では、PDと非PDのあわせて計95症例から本研究の参加同意書を取得後、口腔サンプルを採取し、各症例の臨床的な背景や診療上で必要な口腔内所見の情報収取を行うことができている。また、得られた検体について、当研究グループで設計して既に報告したわずか1個の微量なピロリ菌を検出可能なnested-PCR法(Ogaya et al., J Medical Microbiology, 2015; Nomura et al., BMC Oral Health,2018)を用いて、ピロリ菌の有無を調べることができている。 さらに、演題登録時点までの解析結果を2024年3月に国際学会(102th General Session & Exhibition of the IADR)にて,現地(New Orleans, Louisiana, USA)にて報告し、参加者と有用な意見交換をすることができた。 ただし、齲蝕病原性細菌および歯周病原生細菌の網羅的解析にあたり、所属施設の倫理委員会の書類を一部改訂する必要が生じ、その手続きのために、やや遅れが生じた。現在は、倫理委員会の書類の改訂手続きは完了している。
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Strategy for Future Research Activity |
得られた研究結果について、網羅的解析、主要な齲蝕病原性細菌および歯周病原性細菌の解析を行う。また各症例の臨床的背景や、口腔内所見の情報に基づいた解析を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)