Project/Area Number |
23K09425
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57070:Developmental dentistry-related
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
山田 裕之 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (20725171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 幸裕 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (00281436)
田村 文誉 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (60297017)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 薬剤耐性菌 / 抗菌薬 / 唾液 / 小児 / 細菌 / 口腔内細菌 / 細菌感染 / 口腔 / 耐性菌 |
Outline of Research at the Start |
小児の唾液検体を用いて、口腔内の耐性菌を調査し現状を確認する。次に、既往歴や基礎疾患よって検出される耐性菌に違いがあるか解析し、関連性の有無を検証する。その結果は、唾液が原因となる細菌感染症(中耳炎、咽頭炎、気管支炎、肺炎など)が疑われた場合に、唾液を検体とした細菌検査と薬剤感受性検査を行うためのエビデンスになるため、本研究は唾液由来の感染症に対して根拠に基づいた抗菌薬の適正使用を目指している。
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Outline of Annual Research Achievements |
唾液中の細菌が原因となる小児の感染症に対して抗菌薬を適正に使用するためには、口腔内の薬剤耐性菌の確認は重要である。しかし、唾液を検体とする細菌検査は、う蝕と歯周病のみであり、特に唾液を用いた耐性菌の検査は行われていない。唾液中の薬剤耐性菌を確認することは、歯科においても抗菌薬の適正使用に重要である。 小児は様々な感染症に罹患しやすく、特に既往歴で易感染宿主になった小児は、多種の化学療法を行っていた可能性があり、口腔内にも耐性菌が定着している可能性は高い。また、指しゃぶり〈吸指癖〉を行っている場合は、触れた物から直接口腔に耐性菌が感染している可能性も高い。 そこで、本研究では唾液を検体とする耐性菌の検査を一般化させるための根拠となる研究として、①小児の唾液検体を用いて、口腔内の耐性菌を調査し現状を確認すること、②既往歴や基礎疾患によって検出される耐性菌に違いがあるかを解析し、関連性の有無を検証すること、③唾液からの水平感染を予防するための唾液を検体とした細菌検査と薬剤感受性検査を行うためのエビデンスを構築し、小児の感染症対策に寄与することを目的とする。 令和5年度は、唾液を検体とした細菌検査を行う検査会社を決めて、検体検査を始めることができた。唾液を用いた検体は、う蝕や歯周病の原因菌以外で、受注できるところがなく、選定に時間がかかった。対象者の選定は、滞りなく行えているため、全体的には概ね順調に研究は進んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、対象児の選定を行いながら、唾液検体の採取を開始した。検体検査の開始がやや遅れたたが、検体数は概ね順調に採取できている。唾液の輸送を行うため、検体輸送の検討と輸送チューブの選定も行ったことで、問題なく検査を発注でき、検査会社からの結果も計画通りの検査内容で報告を受けている。 検体検査の開始が予定よりも少し遅れた理由が、検査を依頼する外注先の選定に時間がかかったためである。一般的に、唾液を用いた細菌検出を行っている検査会社が皆無であり、特注として依頼する必要性があり、また、できるだけ研究計画に沿った細菌の検出が行えるかを交渉していたためである。
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Strategy for Future Research Activity |
調査について: 継続して対象児の選定と唾液検体の採取を行う。しかし、検査費用が2年目は少ないため、選定しつつ低年齢層を対象に行う予定である。結果の解析も症例が集まり次第行い、既往歴や基礎疾患よって検出される耐性菌に違いがあるか、検出傾向を確認する。問題点として、レンサ球菌に関しては、Lancefield分類の血清群のみの検出しか行えていない。そのため、解析の結果、レンサ球菌の特定の血清群で特定の薬剤耐性が認められた場合、そのレンサ球菌の菌種の同定を行うことも検討する。 経費について:予算が1年目よりも限られていること、及び、レンサ球菌の菌種の同定の準備も行う可能性がることを考慮し、検体検査費用も含めて円滑に進められるように計画する。
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