Project/Area Number |
23K09449
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57070:Developmental dentistry-related
|
Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
熊澤 正雄 鶴見大学, 歯学部, 非常勤講師 (10771743)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 芳樹 鶴見大学, 名誉教授 (10097321)
遠山 俊之介 鶴見大学, 歯学部, 学部助手 (10908940)
下山 美保 鶴見大学, 歯学部, 臨床助手 (10965122)
狩谷 千尋 鶴見大学, 歯学部, 学部助手 (10965867)
和田 悟史 金沢医科大学, 医学部, 講師 (20581119)
井田 知美 鶴見大学, 歯学部, 臨床助手 (20965868)
菅崎 弘幸 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (30333826)
及川 崇 鶴見大学, 歯学部, 講師 (60386919)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
|
Keywords | 脳血流 / NIRS / 顎運動 / アイトラッキング / 認知機能 / 顎変形症 / 不正咬合 / 咀嚼 |
Outline of Research at the Start |
近年の臨床研究で、健常者では咀嚼により前頭前野脳血流量増加すなわち脳機能の活性化が確認されている。また、歯の喪失に伴う咀嚼機能低下と認知症発症の間の相関が報告されている。一方顎変形症患者では咀嚼機能が低下している。我々は、骨格性下顎前突患者では咀嚼刺激による脳血流上昇が小さいことを論文発表した。しかしながら、顎変形症など不正咬合において咀嚼機能低下がなぜ脳血流低下を惹起するかについては十分解明されてはいない。 本研究では不正咬合による咀嚼機能低下と脳血流量の関連を動物実験およびヒト臨床試験を用いて解析し、不正咬合による咀嚼機能低下が高次脳機能に影響を与えるメカニズムについて解明する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
近年の臨床研究で、健常者で咀嚼によって前頭前野における脳血流量が増加すること、すなわち脳機能の活性化が確認されている。また、歯の喪失に伴う咀嚼機能低下と認知症発症の間の相関が明らかにされている。以上から良好な咀嚼機能は脳血流を促進し、脳機能を賦活すると推測される。顎変形症患者では咀嚼機能が低下していることがよく知られている。我々は、顎変形症の中でも骨格性下顎前突患者に着目し、咀嚼刺激による脳血流上昇をNear-infrared spectroscopy (NIRS)を用いて正常咬合者と比較し、骨格性下顎前突患者では脳血流上昇が小さいことを論文発表した。しかしながら、顎変形症などの不正咬合において咀嚼機能が低下するとなぜ脳血流が影響を受けるかについては十分解明されてはいない。本研究では不正咬合にともなう咀嚼機能の低下と脳血流量の関連を、動物実験およびヒト臨床試験を用いて解析することで、不正咬合にともなう咀嚼機能低下がどのようなメカニズムで高次脳機能に影響を与えるのかについて解明すべく研究を遂行中である。 本年度、臨床研究として顎変形症患者について初診、顎矯正手術前、装置撤去時、保定中の4タイムポイントの資料を取得し、比較を行うデータ解析を行った。さらに骨格性下顎前突症患者における認知機能の術前矯正中推移を明らかにすべくアイトラッキング技術による認知機能(記憶力、判断力、注意力、視空間認知、言語、見当識)評価システムにより各タイムポイントの認知機能を比較した。初診時には健常者と比較して同等性を示した認知機能が、顎矯正手術前では統計学的に低値を示した。このことから術前矯正により咬合機能が低減することで認知機能が低下した可能性が示唆された。今後詳細について更なる解析をすすめているところである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
被験者数が見込みよりも若干少なめではあるが、着々と被験者が増えてきており今後被験者数がある程度増えた時点で再解析をかける予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度は臨床研究に集中した感があるため、次年度は予定している動物実験もすすめていき基礎研究からの解析もすすめていきたい。
|