Project/Area Number |
23K09467
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57080:Social dentistry-related
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
伊澤 光 昭和大学, 歯学部, 講師 (30514103)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 歯科法医学 / 個人識別 / STLデータ / 光学印象採得 |
Outline of Research at the Start |
災害大国の日本において、歯科所見による身元確認は絶対に必要である。いつ発災するか不明ではあるが、その時に備え、限られた人的資源での作業効率、安全性および確実性の向上が歯科所見による身元確認において喫緊の課題である。 本研究は、歯科医療で頻用され始めたStanderd Triangulated Language(STL)データを活用し、デジタルデータを駆使した新たな個人識別法を確立することを目的としている。本法が確立することにより、人海戦術による歯科所見による身元確認の労力を減らし、迅速かつ正確に身元確認を行えることを期待している。
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Outline of Annual Research Achievements |
石膏模型の光学印象採得を歯科技工用3Dスキャナ装置DORA(デジタルプロセス株式会社)で行い症例集積した。年間目標症例数は200例としていたが現在150症例にとどまっている。理由としては臨床上廃棄される予定の石膏模型であり、歯科技工操作が終了した後はそれほど丁寧に扱われないなどの理由から、石膏模型に欠けや傷などが存在する。そのような欠けや傷が石膏模型にあった場合は、今後の実験データに支障が出る可能性があり、光学印象採得を行っていないためである。 GOM Inspect Suiteでの計測は以前に収集された模型計測を含めて250症例収集されているが解析は200症例である。複数名の歯科医師による計測には誤差はあるもののスクリーニング精度に影響するほどの誤差ではないと考えている。研究を始めた当初は、模型のSTLデータに基準平面を作成し、その基準平面を使用して二つの模型を重ね合わせることを考えていた。しかし、より正確な個人識別法(スクリーニング)を行えるのではないかと新たな「歯の扁平率」を計測しその扁平率から二つの模型を重ね合わせることで個人識別を行う方法を考案した。基準平面を使用した個人識別法および扁平率を使用した個人識別法のどちらがより正確なスクリーニングを行えるのか、現在二つの方法による計測を行っている。様々な計測方法を考えることにより、より簡便で正確な個人識別がおこなえるのかを考察しながら研究を行っているために、学会発表および論文発表ができるまでは研究が進んでいない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に進んでいると考えている。しかし、廃棄予定の模型が欠けてしまったりしたこともあり、思っていた症例数まで達していないのが現状である。また、当初考えていた基準平面の考案よりも確実に個人識別が行えるかもしれない歯の扁平率を算出しての個人識別法を新たに考案したことにより、解析状況がやや遅れていると思われる。どちらの方法がより良い個人識別法を行えるかを、さらに今年度に時間を費やす予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究を始めた当初は、基準平面(点)を作成しその基準平面に二つの模型のSTLデータを重ね合わせ、二つの模型の一致率を計測する予定であった。昨年度の研究途中で、歯の扁平率を計測することにより、より正確な個人識別法を行えるのではないかと考えた。現在は、どちらの方法がより正確な個人識別を行えるのかを二つの方法で計測しながら研究を行っている。今後も二つの方法による計測を継続しながら、より確実で簡便な方法であるものを考案していく予定である。さらに、模型のデータ化も同時に進めることにより、目標の500例に近づける予定である。
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