Project/Area Number |
23K09469
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57080:Social dentistry-related
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
青木 伸一郎 日本大学, 松戸歯学部, 准教授 (60312047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶本 真澄 日本大学, 松戸歯学部, 専修医 (10445736)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | 口腔識別感覚 / 味覚 / 舌圧 / 脳活動 / 義歯 / 治療効果 / 脳科学 |
Outline of Research at the Start |
本課題は、今まで継続的に行ってきた、義歯の治療前後における認知機能の変化について研究の結果、患者の変化として、義歯装着直後では、義歯装着後の1か月で、認知機能が向上することや、その後6か月間で、以前の認知機能レベルに収束し、QOLが徐々に回復していく結果をベースとして、義歯装着後の口腔感覚の変化に着目し、義歯治療後1か月から6か月後における(1)粘膜適合の変化(2)口腔感覚の変化(3)生理心理面の変化について明らかにし、定量化することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年のfMRIを用いた研究報告では、咀嚼が脳活動に及ぼす影響や脳の高次機能である認知機能との関連も報告され、良好な咀嚼が心理変化を含むQOLにまで影響を及ぼす可能性が示唆されるようになった。歯科の臨床においても義歯作製までは、付き添いと通院していた患者が、義歯装着後には、自ら通院するような急激な変化を起こすことを体験することがある。8020運動の啓蒙や普及活動により、世間一般には「咀嚼の重要性」について、認知されるようになった。しかし、近年になっても口腔環境が不良のままで生活をしている高齢者や、欠損部位に義歯を作製したが、日常的には使用しない高齢者も多く存在している。これらのことから「義歯の重要性」については、一般的な認識が不足していると言わざるを得ない。申請者は以前より義歯による口腔環境の改善が脳機能へ与える影響について検討を予定している。本年は、口腔感覚と脳活動の関連を検討することを計画し、口腔識別感覚および味覚にターゲットにし、脳活動との関連について実験準備を行ってきた。口腔識別感覚を検査するために使用する機材は一般的な研究では自作しているのが多く、標準化ができていないため、規格化された研究試料を使用するため、唯一発売されている口腔知覚判定研究用DF8(大栄工業株式会社)を購入した。また、舌圧検査(TPM-02)、口腔機能モニター(Oramo-bf)、ロッテ キシリトール咀嚼チェックガム、唾液アミラ-ゼモニターを購入し、口腔感覚と脳活動との関連を検討し、それぞれの検査結果を統合分析するためのBIMUTAS-Videoソフト+脳波解析オプションを購入し、実験体制の構築および分析体制を構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記に示した通り、本年度は、実験体制の構築および分析体制を構築した。しかし、この研究の肝となる口腔識別感覚の測定に使うための研究用試料の販売が、当初の予定より半年以上遅くなり、納品されたのが、年度末になってしまった。そのため先行購入した舌圧検査(TPM-02)、口腔機能モニター(Oramo-bf)、ロッテ キシリトール咀嚼チェックガム、唾液アミラ-ゼモニターをについて使用方法について学習していた。また統合ソフトであるBIMUTAS-Videoソフト+脳波解析オプションについての分析方法などについて習熟していた。そのため本年度は、実験体制の構築および分析体制を構築にとどまってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
実験体制の構築および分析体制を構築についてはできているため、実際に測定し、分析を行っていく予定である。そのため多数歯欠損の対象者を募集し、対象者の現時点での口腔内の状態およびそれぞれの測定機器によるデータ測定を行い、ベースラインを作成していく予定である。欠損状態により、様々にタイプに分ける予定であるが、まずは対象者を広く募集し測定を行っていく予定である。
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