Project/Area Number |
23K09475
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57080:Social dentistry-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
安彦 友希 東北大学, 歯学研究科, 助教 (00470170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川嶋 順子 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 助教 (50633707)
高橋 信博 東北大学, 歯学研究科, 教授 (60183852)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | う蝕 / ECC / Scardovia |
Outline of Research at the Start |
Scardovia は早期小児齲蝕(Early Childhood Caries:ECC)から特異的に検出され、ECCとの強い関連性が示唆されている新規齲蝕関連細菌である。通常、齲蝕関連細菌は糖を栄養源として増殖するが、Scardovia は血清の添加により増殖が促進する。血清による増殖促進を示す細菌の代表例としてはHaemophilus influenzae が挙げられるが、ヘミンとニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)(X およびV 因子)を必要とすることが知られており、本菌も同じような増殖因子が存在することが予測された。そこで本研究では、Scardovia の増殖促進因子を同定し、その作用機序を解明することで、ECCの効果的な治療方法の提案に繋げることを目的とした。
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Outline of Annual Research Achievements |
Scardovia はStreptococcus mutans が検出されない早期小児齲蝕(Early Childhood Caries:ECC)から検出され、ECCとの強い関連が示唆されている。特異的に検出されるのは、口腔内がScardovia の生育に適した環境であるためと推察されるが、その詳細については不明である。 Scardovia はin vitroで培養する際、他の齲蝕関連細菌とは異なり血液成分を含む富栄養培地でしか増殖できない。血清による増殖促進を示す細菌の代表例としてはHaemophilus influenzae が挙げられるが、ヘミンとニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)(X およびV 因子)を必要とすることが知られており、本菌も同じようなXおよびV因子が存在することが予測された。 そこで本研究では、Scardovia の増殖促進因子を同定し、その作用機序を解明することで、ECCの効果的な治療方法の提案に繋げることを目的とした。 初年度は、XおよびV因子の候補を見つけるために、さまざまな物質(主に血清成分由来)を培地に添加し増殖促進効果の有無について検討した。その結果、いくつかの候補となる物質を絞り込むことができた。 次年度はそれらの物質を添加した際のScardoviaの代謝活性の測定(自動中和滴定法:pH-stat)や代謝産物の同定(高速液体クロマトグラフィー法:HPLC)を行い、どのようなメカニズムで増殖促進が起こっているかを確認する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、Scardoviaの増殖促進因子を見つけることを目的とし、培地にさまざまな物質を添加しグロースカーブを作成した。 その結果、数種類の物質を増殖促進因子の候補とすることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、Scardoviaの増殖促進因子として数種類の物質を候補に挙げることができた。次年度はそれらの物質を添加した際のScardoviaの代謝活性の測定や代謝産物の同定を行い、どのようなメカニズムで増殖促進が起こっているかを確認する予定である。
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