Project/Area Number |
23K09520
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57080:Social dentistry-related
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Research Institution | THE NIPPON DENTAL UNIVERSITY COLLEGE AT NIIGATA |
Principal Investigator |
小松崎 明 日本歯科大学新潟短期大学, その他部局等, 学長 (60256980)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 唾液腺マッサージ / 赤外線サーモグラフィー / 介護予防 / 口腔機能向上 / オーラルフレイル |
Outline of Research at the Start |
超小型赤外線サーモカメラを活用し、冷却負荷法熱画像の口腔内外からの撮影評価を試みる。基礎測定データの分析から、基本的な口腔機能の恒常的維持や向上、オーラルフレイルに対する予知性の高い新たな目標用指標を開発する。自身による唾液腺マッサージの効果は認識しにくいものだったが、本研究で提案するシステムや指標を活用することで、プレフレイル状態の高齢者の行動変容が促進されると予測する。 唾液分泌を促す刺激の特徴は、それらが一体となって咀嚼感や味覚発現といった包括的な食感覚モダリティを構成している点である。その改善のため、新たに唾液腺マッサージ用クリームを併用し、慰安感覚の向上についても評価する。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度の目標としていた熱画像測定システムの構築と、高齢者を対象とした試験測定の実施を中心に研究に着手した。測定システムに関してはF50型サーモグラフィー端子からの外部録画は製品のシステム構成上想定されていなかったため不可能と判明したが、静止熱画像の評価自体は問題はなく基本的な規格化測定の方法の検討に着手し測定部位や面積の検討を実施した。試験測定に関しては、新潟県内の2か所の地域茶の間参加者(計25名)に対して実施できたが、唾液腺マッサージの実施前後で血流の変化を観察できた者は8名となっており、このうち4名は口腔内外での測定を行った。試験測定で判明した問題点としては、口腔外撮影に関しては従来からの分析と同様な温度上昇が確認できたが、口腔内の場合は冷水洗口による直接冷却を実施しない場合は温度変化幅が小さく、特に舌背部の血流回復は急速であり評価対象とするのは非常に困難と判断した。 一方、頬粘膜については頬部皮膚温の影響と考えられる温度低下と回復の推移が確認できたため、引続き耳下腺部を含めた唾液腺マッサージ前後の比較から測定を継続する予定である。 本課題では、セルフ唾液腺マッサージや口腔体操などの一般認識状況の把握も重視しており、地域茶の間の全参加(72名)に唾液腺マッサージという用語の認知について確認した結果、唾液腺マッサージという用語を60%以上の者が知らず、説明後に唾液腺マッサージを行いたいとの意志を持った者は85%以上と、興味を持つ者が増加した。 これらの実績をふまえ、引続き口腔や全身の状況が異なる対象者で比較が可能となるように測定を継続し、規格化熱画像の評価体系を整備する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
従来使用していたサーモショットF30(発売中止)となり、新たに採用したF50型機材はモニター画像の出力端子が無く動画保存が不可能だったため、当初はF30により試験測定を試みた。しかし、測定準備中にコンポジット端子変換ケーブルが断線し、製造元の日本アビオニクス社から修理不能との連絡を受けた。 このためF50型の評価用ソフト(インフレックアナライザNS9500)の静止画で、指定時間ごとに撮影、評価する方法に切替えて温度推移をモニターする方法を採用することとした。機材的には基本となる熱画像測定環境の整備までは遂行できたが、ソフト的には熱画像の取り込み後の統一評価用設定を現在も検討中である。また、このような経緯により試験測定の開始までに時間を要し、加えて冬季の測定となったため来場した高齢者に対し測定まで実施できた者は少なく、試験測定のデータ確保が予定よりも少なくなったため、計画よりもやや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究開始2年次に関しても、基本的な熱画像測定の規格化と評価ソフト上での画一的評価と指標化に至る流れを意識しつつ、試験測定のデータの蓄積を遂行する予定である。 特に、口腔状況の異なる対象や、年齢の異なる対象、全身疾患(血流への影響が推察される疾病)を有する者などで試験測定を試み、比較を実施する。対象者としては、新たな地域茶の間の参加者を対象に加える予定であり、開業歯科医の来院患者から喪失歯の多い者を抽出し、時系列的な測定対象に加える予定である。 また、実施する唾液腺マッサージ自体のデータへの影響が、系統誤差の形で把握されているかも検証したいと考えている。熱画像の規格化撮影に必要な専用フレームの試作も含め、再現性の確認も今年度中に実施する予定である。 引続き製造元業者も含め、以前のような熱画像動画の保存と評価が可能となるように交渉も継続し、イメージとしての熱画像変化の重要性に関しても検討する予定である。
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