Project/Area Number |
23K09546
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
山内 かづ代 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任教授 (30648069)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鋪野 紀好 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任准教授 (10624009)
伊藤 彰一 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (60376374)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 地域医療教育 / Faculty Development / 指導医の資質・能力 / プログラム評価 / フィードバック / 学修者評価 / WPA・WPL / 生涯教育 / Workplace-based learning |
Outline of Research at the Start |
卒前後の医師育成カリキュラムにおいて地域医療教育の充実は必須である。しかし、地域医療教育の核となる地域病院指導医のキャリア形成の中で、医学教育の新概念や教育手法を取り入れる機会が少なく、医療現場での教育実践に苦心している。本研究では、地域病院指導医の資質・ 能力向上を目指した地域実践型指導医育成プログラムの開発・実施を通じ、プログラム介入前後の 1)地域病院指導医の資質・能力、認識、行動の変化、2)地域病院指導医の教育を受けた医学生および研修医の意識・学修成果の変化、3)地域病院、地域の医療者および患者への影響、を分析することにより地域医療現場での教育実践の向上に寄与する要素を明らかにする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】自治体と連携した地域実践型指導医育成プログラム初年度終了時の達成度を分析し,効果を検証すること 【方法】対象は地域病院指導医4名.プログラム開始時にKJ法を用い,指導医が獲得すべき資質・能力を同定した.その後,6ヶ月あるいは1年間のFDセッション(オンライン・対面)及び実践セッション(現地)を実施した.プログラム終了時に,資質・能力の達成度(5点満点)と理由を自己評価し,入力情報を元にグループインタビューを行った.データは混合法で分析した. 【結果】対象者の医師経験平均年数13.2年,プログラム参加期間6ヶ月1名,1年3名.指導医が同定した資質・能力12項目の平均値(標準偏差)は以下の通り.1.ライフスタイル4.6(0.55),2.コミュニケーション4.6(0.55),3.地域医療資源の理解4.2(0.45),4.多職種連携4.2(0.84),5.生涯学修3.8(0.45),6.心理的安全性3.8(1.30),7.地域医療の実践力3.6(1.34),8.地域医療教育理念の理解3.4(1.34),9.キャリアサポート3.4(1.52),10.ICTリテラシー2.8(1.10),11.地域課題の発掘2.4(1.14),12.行政連携2.3(1.30). 【考察】指導医の同定した資質・能力は多様性を認めた.「心理的安全性」はFDの学びを意識し学修者のニーズ設定やフィードバックができた場合達成度が高かった.「地域医療教育理念の理解」は,教育経験,年間を通じた参画,実習・研修のアウトカム及び学修者の資質・能力の理解度が達成度を左右した.「ICTリテラシー」は平均達成度は低かったが教育資源としての動画利用などの好事例を認めた. 【次年度に向けた計画】指導医が同定した教育資質・能力を達成するためには地域の実践における経験をFDで共有するなどのプログラム構成や不足内容の見直しが必要である.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
地域病院指導医が地域実践型指導医育成プログラム初年度に同定した資質・能力について、予定どおりプログラム遂行後に自己評価ならびにプログラム評価を行うことができたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度、2024年度はじめに抽出・同定した地域病院指導医の資質・能力を整理し、選出したエキスパートパネルによる修正、合意形成、妥当性の検証を行う。その結果を2023年度プログラムと照合、構成や不足内容を見直した上で、2024年度プログラムを遂行する。2024年度プログラム終了後には、自己評価に加え、学修者、地域医療者への影響を評価する予定である。
|