医療安全文化調査票Ver.2の日本語版の開発と活用に関する研究
Project/Area Number |
23K09586
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
長谷川 友紀 東邦大学, 医学部, 教授 (10198723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 遼 東邦大学, 医学部, 助教 (00845571)
松本 邦愛 東邦大学, 医学部, 准教授 (50288023)
瀬戸 加奈子 東邦大学, 医学部, 助教 (50537363)
平田 幸輝 東邦大学, 医学部, 助教 (70910404)
畠山 洋輔 東邦大学, 医学部, 助教 (80830182)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 医療安全 / 医療安全文化 |
Outline of Research at the Start |
医療安全文化を測定するためのツールとして、米国のAgency for Healthcare Research and Quality (AHRQ、医療の質研究庁)の開発した医療安全文化調査票(Hospital Survey on Patient Safety Culture: HSOPS)は、2019年にはHSOPS Ver. 2が公表され、現在、各国で翻訳、翻訳版を用いた調査が実施されている。しかし、HSOPS Ver.2 の日本語版は開発されていない。本研究では、HSOPS Ver.2 の日本語版の開発、信頼性・妥当性の検証を行い、現場での活用支援のための方策を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
日本版の開発する方法、開発にかかる課題を明らかにする目的で、医療安全文化調査票(Hospital Survey on Patient Safety Culture;以下、HSOPS) 2.0の各国版の開発を報告する先行研究を系統的にレビューした。各国版の開発では、素案の段階で専門家と実務者に対する調査を実施することの重要性が示唆されるとともに、翻訳版でも尺度の信頼性が十分確保されること、領域によって肯定的回答割合が国/地域によって大きな差があることを明らかにした。 HSOPSを開発した米国のAgency for Healthcare Research and Qualityの示す翻訳ガイドラインに準拠して日本版の開発を進めた。まず、医療安全の研究者2名が独立して日本版HSOPS 2.0の素案を作成した。続いて、2つの素案と原文の対応表を作成し、先の2名とは異なる1名の研究者が素案に対する修正を提案した。最後に著者全員で内容を確認して調整を行い、日本版HSOPS 2.0の草案を作成した。 開発した草案の妥当性、理解しやすいさについて、医療安全の専門家25名、HSOPS 1.0の利用経験を有する医療安全の実務者90名を対象に調査票調査を実施した。妥当性はContent Validity Index (以下、CVI)を用いて評価し、理解しやすさは群別に集計するとともに、2群で比較した。回答数は専門家が18名(72.0%)、実務者が35名(38.9%)であった。全体のCVIは、専門家で0.95、実務者で0.98あり、妥当性が示された。理解しやすさが低かったのは、専門家で6項目、実務者で4項目であった。2群で理解しやすさに差があった項目は2項目であった。これらの項目を含め、草案の文言を修正し、日本版HSOPS 2.0を確定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
計画では2024年度に日本版HSOPS 2.0完成の予定であったが、2023年度中に完成させることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度には開発した日本版HOSPS 2.0を用いて調査を実施し、信頼性の評価を行うことを予定している。並行して、本調査票の活用、普及に関する先行研究を探索し、現状と課題を特定することを目指す。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)