微アルコール飲料を用いたアルコール過剰飲酒者への効果的な介入に関する検証
Project/Area Number |
23K09594
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
吉本 尚 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80608935)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
|
Keywords | 過剰飲酒 / 微アルコール |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、生活習慣病のリスクを高める量の飲酒を行っている過剰飲酒者に対して、微アルコール飲料の提供でアルコール摂取量が減るのかを介入試験で検証することである。過剰飲酒は危険な飲酒パターンの一つであり、生活習慣病以外にもアルコール依存症、がんなどの慢性的な健康障害が惹き起こされる。本研究では、地球規模課題である過剰なアルコール摂取の改善を図るための有用な資料を世に提供することで、政策提言を含む効果的な対策を行うことが可能となる。新型コロナ流行に伴い、飲酒量の増加とアルコール関連問題の増加が世界中で確認されており、本研究のテーマは非常に重要であり、かつ喫緊の課題と考えられる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
過剰飲酒は危険な飲酒パターンの一つであり、生活習慣病以外にもアルコール依存症、がんなどの慢性的な健康障害が惹き起こされる。我々の研究チームではアルコールテイスト飲料の提供によって飲酒量が減る可能性があることを明らかにしつつあるが、一部の飲酒者はアルコールテイスト飲料のみでは飲酒量が変化せず、微アルコールの介入が有用な可能性がある。本研究の目的は、生活習慣病のリスクを高める量の飲酒を行っている過剰飲酒者に対して、微アルコール飲料の提供でアルコール摂取量が減るのかを介入試験で検証することである。 20歳以上で、過剰飲酒者(1日当たりの純アルコール摂取量が男性で40g以上、女性で20g以上)を対象とする。本研究の除外基準は研究非同意、意思決定能力なし、肝疾患の既往、すでに微アルコール飲料を1日平均350ml以上摂取されている方、アルコール依存症の方である。アルコール依存症の診断はアルコール依存症の診療を1年以上行っている医師によって実施する。提供前2週間の飲酒量をベースラインとし、飲酒量の変化について検証する。 主要アウトカムは、2週間の平均アルコール含有飲料摂取量および平均純アルコール摂取量とする。年齢、性別、Alcohol Use Disorders Identification Test 10項目、飲酒頻度と量、QOL、主観的健康度、ビンジ飲酒の経験の有無についてエントリー時に聴取する。飲酒頻度と量、微アルコール飲料使用状況は、世界的に用いられているTimeLine FollowBack法(TLFB)を用いる。解析は主要アウトカムである過去2週間の平均飲酒量の差をt検定もしくはWilcoxon順位和検定で比較する。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データは収集され、2024年5月の日本産業衛生学会で発表を予定している。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究は順調に推移している。解析、学会発表、論文化を行っていく。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)