Project/Area Number |
23K09713
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
権 泰史 大阪大学, 医学部附属病院, 特任講師(常勤) (70751311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森島 敏隆 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, がん対策センター 部長補佐 (10728893)
祖父江 友孝 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50270674)
宮代 勲 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, がん対策センター 所長 (80501824)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | がん / 全国がん登録 / がん死 / 非がん死 / 標準化死亡比 / 死因 |
Outline of Research at the Start |
がん医療の進歩に伴い、がん生存者は増加している。また、人口の高齢化に伴い、がん患者も高齢化している。このような状況から、がん患者ががん以外の疾患で死亡する機会が増加している。申請者らは、大阪府地域がん登録と人口動態統計を突合し、がん患者のがん以外の死因を調査する研究を行ってきた。本研究では、最新の全国がん登録の提供情報を利用し、①がん患者の死因構成、および②がん患者のがん以外の死亡リスクを全国規模で調査する。得られた結果は、年齢や地域差という観点からも分析を行う。本研究は、がん患者の死因を全国規模で明らかにすることから、我が国におけるがん医療の向上に資する重要な知見となりうる。
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Outline of Annual Research Achievements |
全国がん登録データベースから提供を受けた、診断年2016―2019年の患者(全データ数4,686,949)を対象に、分析を開始した。2023年度は、がん患者のがん以外の死因(非がん死)の原因とその年次推移について分析を進めた。上記データ数のうち、性別不明、がん診断時の年齢不明、がん登録において死亡情報で初めて把握された患者及び死亡情報のみで登録された患者、多重がん患者を除外した、3,990,661例が解析対象となった。がん患者の死因は、診断直後はがん死が最多であったが、診断後経過年数とともに非がん死が増加した(がん診断後6ヶ月の時点で非がん死の割合は10.2%、がん診断後4年の時点で非がん死の割合は31.6%)。非がん死の割合は、生存率が高いとされる皮膚がんや前立腺がん、乳がんで多く、逆に生存率が低いとされる膵臓がん、肺がん、肝臓がんでは少なかった。非がん死の原因としては心疾患が最多(21.8%)であり、脳血管障害(9.8%)、肺炎(9.1%)、老衰(5.9%)、その他の外因死(4.5%)と続いた。これらの疾患について、標準化死亡比を用いて一般人口集団と比較したリスクを解析したところ、がん患者では非がん死の死亡リスクが高いことが確認された(SMRは心疾患で2.69、脳血管障害で2.07、肺炎で2.41、老衰で5.49、その他の外因死で2.18)。がん診断後経過年数と非がん死の構成割合を分析すると、心疾患、脳血管障害、肺炎はがん診断後から4年までの経過でほぼ一定の割合で推移していたが、老衰はがん診断後経過年数とともに増加した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記の結果についてまとめ学術論文に投稿した。現在までの進捗状況としては、概ね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は心血管疾患や血栓塞栓症を対象とした分析を進める予定である。また、得られた結果を地域別に検討することも予定している。
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