Project/Area Number |
23K09780
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58040:Forensics medicine-related
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
原田 一樹 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (00253146)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2027: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 乳幼児急性硬膜下血腫(中村Ⅰ型) / 揺さぶられっ子症候群 / 小児頭部外傷 / 法医神経病理 / 法医学 |
Outline of Research at the Start |
乳幼児急性硬膜下血腫(中村Ⅰ型)は、低位転落などの家庭内での軽微な外傷によって生じる特殊な硬膜下血腫である。近年、家庭内で発症した乳幼児の硬膜下血腫が、揺さぶられっ子症候群なのか、中村Ⅰ型なのかが刑事裁判での争点となることが増えている。中村Ⅰ型の発症機序については不明な点が多いが、成人とは異なる、乳幼児硬膜に特徴的な組織構造がその発症に関与している可能性がある。本研究の目的は、ヒト硬膜の年齢別の正常構造の違いを明らかにした上で、乳幼児硬膜の組織構造データに基づいて、中村Ⅰ型の発症機序を解明することである。本研究で得られる情報は、医学界のみならず、法曹界にとっても非常に有益となり得る。
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Outline of Annual Research Achievements |
中村Ⅰ型と呼ばれる乳幼児急性硬膜下血腫は、低位転落などの家庭内での軽微な外傷によって生じる特殊な硬膜下血腫である。 近年、家庭内で発症した乳幼児の硬膜下血腫が、揺さぶられっ子症候群(Shaken Baby Syndrome)なのか、中村Ⅰ型なのかが刑事裁判での争点となることが増えている。中村Ⅰ型の発症機序については不明な点が多いが、成人とは異なる、乳幼児硬膜に特徴的な組織構造がその発症に関与している可能性がある。本研究の目的は、ヒト硬膜の年齢別の正常構造の違いを明らかにした上で、乳幼児硬膜の組織構造データに基づいて、中村Ⅰ型の発症機序を解明することである。 以上のことから、本研究遂行に重要な点は、様々な年齢を含む事例の集積である。令和5年度には後述の理由(【現在までの進捗状況】の「理由」参照)から、自身の執刀した解剖事例が極めて少なかったため、十分な事例を集めることが出来なかった。ただし、頭部外傷、神経病理、法医病理、神経解剖、神経画像診断に関する、多数の学会、セミナー、研究会に参加し、本研究の遂行に必要とされる最新の情報を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者は、令和5年6月30日で防衛医科大学校の准教授の職を辞してし、7月1日から福島県立医科大学校で教授として勤務を開始した、したがって職場を変わることがすでに決まっていた4月以降は、防衛医大では解剖を執刀せず、また、7月以降の新しい職場に慣れるまでのしばらくの間は、解剖の執刀を免除されていた。 以上より、解剖の執刀数は予想していた数より著しく少なくなり、十分な事例集積を行うことができなかった。しかし平成6年度からはコンスタントに解剖を執刀しており、十分な数の事例を集めることが出来る予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き事例の集積を続けるとともに、病理組織検査を進めていく予定である。
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