Project/Area Number |
23K09783
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
青木 慶子 浜松医科大学, 医学部, 特任研究員 (20456552)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾島 俊之 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50275674)
井上 真智子 浜松医科大学, 医学部, 特任教授 (80609090)
金子 惇 横浜市立大学, データサイエンス研究科, 准教授 (80825076)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
|
Keywords | メンタルヘルス / 診療所看護職 / 看護教育 |
Outline of Research at the Start |
診療所で従事する看護職は新型コロナ感染症等で強いストレスにさらされているため、職業性ストレスを緩和するためのメンタルヘルス教育のモデルを考案し、診療所看護職のストレス対処行動の促進を図る。 本研究の前半に、診療所院長と看護職を対象にWEB調査を実施して、ストレス要因、ストレス反応、医療管理体制および看護職が行っているストレス対処行動を把握して診療所におけるメンタルヘルスの現状と看護職のストレス対処の課題を把握する。後半は、上記のweb調査結果を踏まえ、ストレス対処能力向上を図るだけでなく、診療所内スタッフのポジティブメンタルヘルスや良質な医療提供態勢への波及効果をもたらす教育モデルを考案する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、診療所看護職に生じているメンタルヘルスの問題点と支援体制を把握するため、国内外の精神不安を生じた看護職のストレス要因とその影響に関する文献を収集し、診療所看護職が対処している具体的なストレス対処行動とメンタルヘルスケアの問題をヒアリングしながら分析している。 これまで研究代表者が中心となって企画・開催していた『診療所看護職のための研修会』を11月に『診療所看護職が働き続けるためのストレスマネジメント』をテーマとした研修会を開催して参加申込時に、「あなたにとってのストレスは何でしょうか?」「診療所看護職として新型コロナ感染症関連業務に携わったことでどのような不安やストレスがありましたか?」の自由記載項目を設けて、診療所看護職が抱いているストレス状況を把握した。 上記に示した研修会の講師を含めたメンタルヘルスを専門とする医療職およびナースプラクティショナーに本研究の説明を行い、診療所看護職に実施する予定のメンタルヘルスケアに関するアンケート調査の項目について意見交換して、当初予定していた職業性ストレス簡易調査票を80項目に変更や医師の健康とバーンアウトに関する尺度(Mini-Z2.0)を追加するなど調査項目を決めた。 WEB調査のアンケートフォームおよび研究計画書等を作成して所属先の倫理審査会で研究実施の承認を2024年3月に得て、4月に機縁のある診療所看護職にプレテストを実施し、現在調査項目の信頼性・妥当性を検証しているところである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年5月よりCOVIC-19感染症が感染症法の5類相当に変更しても蔓延している期間が長く、診療所看護職の繁忙を考慮してヒアリングおよび研修会開催を半年程度後ろ倒しにした。 当初の研究スケジュールよりも半年遅れていたが、ヒアリングおよび研修会を実施してからのスケジュールは順調に進み、倫理審査の承認およびプレテスト・本調査実施は3か月程の遅れまでに短縮できている。 2024年6月に本調査が実施できるように準備しており、当初の2024年度スケジュールは比較的余裕を持っていることから、昨年度の遅れを今年度で取り戻すことを考慮して順調な進捗と判断する。
|
Strategy for Future Research Activity |
WEBアンケート調査は、目標数330に届くように対象地域を全国的に無作為抽出にて実施する予定である。目標数の達成後、高ストレス者に多いストレス要因とストレス反応を集団分析し、バーンアウト尺度総得点で高低25%を抽出してバーンアウト高低群の群間比較する。更に、ストレス要因、ストレス反応、サポート体制を明らかにして、低バーンアウト群のストレス対処行動や特性、看護実践との相関を解析してストレスマネジメントが高い関連因子を分析する予定である。これらの結果を、国内外の学会や学術雑誌に発表する予定である。 上記の結果で明らかになったメンタルヘルスの問題点について研究分担者やナースプラクティショナーと意見交換し、既存の支援制度や確立しているメンタルヘルスケアで対応できるか確認し、診療所看護職向けのメンタルヘルス支援策を考案する。 その上で、看護職への研修経験のある精神看護専門看護師にコンサルテーションして診療所看護職に効果的なセルフケアや診療所内のポジティブメンタルヘルスまで拡がる教育モデルを考案する。
|