Project/Area Number |
23K09789
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Kawasaki City College of Nursing |
Principal Investigator |
岩屋 裕美 川崎市立看護大学, 看護学部, 講師 (80465822)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香春 知永 武蔵野大学, 看護学部, 教授 (30194947)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 看護教育 / 自己調整学習 / 共調整学習 / 社会的に共有された調整学習 / 協働学習 / 共調整 |
Outline of Research at the Start |
看護基礎教育課程において、生涯学び続けるための自己調整学習(SRL)は極めて重要である。SRLは社会的相互作用の中で高まることが示されており、これまでの「教授法によりSRLを高める」という発想から、「社会的相互作用の中にSRLの機会を持つ」という発想の転換が必要になってきている。SRL研究において社会的相互作用は共調整学習(CoRL)、社会的に共有された調整学習(SSRL)という概念により検討され始めているが、SRLとCoRL・SSRLの関連は明らかではない。本研究の目的は、看護学生の協働学習におけるSRL・CoRL・SSRLの生成を記述し、その関連を明らかにすることである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、看護学生の協働学習におけるSRL・CoRL・SSRLがどのように生成されているか記述し、看護学生の協働学習におけるCoRL、SSRLとSRLとの関連を明らかにすることである。SSRL(社会的に共有された調整学習)は協働学習の目標に向かってメタ認知・動機づけ・行動の調整をグループメンバー全体で共有し調整し合うことであり、CoRL(共調整学習)はメンバーの1人が主導権を持って他のメンバーの学習プロセスを導いたり指示したりすることである。本研究では、SSRL・CoRLによって学習者個人のSRLが促されることを仮定しており、協働学習中のSRL・CoRL・SSRLの発現の可視化を試みるとともに、その関係を探索的に解明することで、SRLを促進する教育プログラムの開発につなげることを目指している。 2023年度は、SRL理論にもとづいて開発されたコーディングスキームを日本の大学生の協働学習場面の分析に適合するように吟味を重ね、8グループから収集した560分の会話記録のコーディングをおこなった。コーディングカテゴリーは、学習の調整モード(SRL、CoRL、SSRL)、学習の調整モードのサブプロセスであるメタ認知的方略(オリエンテーション、計画、モニタリング、評価)、および動機づけ的・感情的方略(持続性、感情の表出、感情の調整)、環境の調整方略からなり、メタ認知的方略はさらに「浅いレベル」「深いレベル」に分類した。定量化したコードは、個人レベルおよびグループレベルで発現頻度をカウントし、個人・グループの特徴をつかむとともに、協働学習前後に収集したSRL尺度との関連を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コーディングスキームはデータとの往復により吟味を重ねたことで、日本の大学生に適合する形で洗練することができた。第1次調査の分析および発表準備に着手できており、概ね予定通りに進んでいると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
グループのパフォーマンス指標の差異の要因の検討、協働学習後のSRLの高低に関与するグループレベルの要因の検討を行い、成果を公表する。1次調査結果をふまえて2次調査を実施する。
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