Project/Area Number |
23K09829
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
|
Research Institution | St. Mary's College |
Principal Investigator |
乾 美由紀 聖マリア学院大学, 看護学部, 助手 (60882793)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮林 郁子 清泉女学院大学, 看護学部, 教授 (40294334)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
|
Keywords | レジリエンス / 看護学生 / 看護師 / 自己効力感 / 看護教育 |
Outline of Research at the Start |
近年の人口構造の変化や複雑な慢性疾患を持つ患者の増加に加え、感染症疾患患者への対応などにより看護師は多くの苦難に直面している。そのため、入職から1~2年で休職や離職に至る看護師が増加している。その理由の一つとして考えられるのが、基礎看護学教育課程での臨床実習が制限を受け、患者を通した経験が得られないまま臨床に出なければならないことである。臨床現場で看護師とし働くには、困難や逆境を乗り越える強さであるレジリエンスを高めておく必要がある。この研究は、看護師のレジリエンスの様相を調査することで、学生が強化すべきレジリエンス要因を明らかにし、レジリエンスを高める教育について提案することを目的とする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
この研究の目的は、臨床看護師と看護学生のレジリエンスと自己効力感を調査し、教育的視点からその様相を明らかにすることである。レジリエンスと自己効力感は、互いに相乗的な関係にあり、双方を促進することで個人の心理的健康や適応能力の向上につながる重要な要素である。 初年度は、レジリエンス・自己効力感に関する質問紙を作成した。既存の尺度に加え、過去1年間に遭遇した困難な状況が研究対象者に与えたショックの程度を問う質問とショックな出来事からの立ち直りの程度についての質問を追加した。この質問を追加することにより、実際の困難からの立ち直り状況と尺度測定によるレジリエンスの高さとの関連性を見ることができると考えたからであった。 日本看護系大学協議会に登録されている看護系大学看護大学と三次救命救急病院を地区毎に無作為に選定し、研究協力依頼書を送付した。協力が得られた施設に看護学生と看護師に宛てた研究協力依頼書(QRコード付き)を送付し、学生・看護師への配布を依頼した。学生・看護師にQRコードを読み取って、マイクロソフト社 Formsを用いた無記名式質問紙に回答してもらった。 協力者は、合計380名であった。地区別の内訳は、北海道・東北地区より59名、関東地区より110名、中部地区より71名、関西・近畿徳より63名、中国・四国地区より28名、九州沖縄地区より43名であった。地方による偏りなく協力を得ることができたと考えている。看護師の目標人数は300人でこれは目標に達したが、看護学生は目標達成には至らなかった。理由としては、臨床実習中であったり、国家試験を控えていたことが考えられる。
今後は、経験レベルに応じて5つのグループに分け、それぞれのレベルでのレジリエンスを理解する。看護師の成長に伴いレジリエンスがどのように変化するのか、基礎看護学教育で向上させるべき課題を特定する。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は、準備、調査を実施する予定であった。 準備としては、レジリエンス・自己効力感に関する質問紙を作成すること、看護大学・救急病院を抽出することであった。調査としては、抽出した施設に協力依頼書を郵送し、研究協力者に質問紙を配布し回答してもらうことであった。 予定通りに準備、調査を実施し、全国より380名からの回答を得ることができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
収集したデータを分析しドレイファスモデルに基づき、経験レベルそれぞれのレジリエンスについて理解する。看護師としての成長はレジリエンスを変化させるのか、レジリエンスの高さに貢献する要素は何なのかを明らかにし、そのうえで、基礎看護学教育で向上させるべき課題を特定する。また、海外模索されているレジリエンスを強化するための教育方法をどうすれば日本の看護学生にも適用できるのかについて検討する。
|