共感的葛藤場面における看護師の共感と他者理解の捉え直しが援助行動に及ぼす影響
Project/Area Number |
23K09879
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
林 智子 三重大学, 医学系研究科, 教授 (70324514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井村 香積 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (00362343)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2027: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 共感 / 視点取得 / 他者指向 / 自己指向 / 共感的葛藤 / 共感疲労 / 共感不全 / 患者支援行動 / 他者理解の捉えなおし |
Outline of Research at the Start |
患者に対する共感の過剰による「共感疲労」や患者に共感できない「共感不全」という「共感的葛藤」があり、これらは看護師の意欲を低下させ、対人援助を妨げる可能性が指摘されている。先行研究から看護師の共感(情動的・認知的)や他者理解(視点取得)による対人援助への影響が示唆され。 そこで本研究では、模擬共感葛藤場面を作成し、看護師の共感(情動面・認知面)が「共感的葛藤」(共感疲労・共感不全)と「患者支援行動」(患者支援の判断・援助行動)に及ぼす影響を明らかにし、さらに視点取得による「患者理解の捉え直し」という介入によって「共感的葛藤」と「患者支援行動」が改善するかを検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
看護師の共感は,患者に対する理解を深め,患者との対人関係の維持・発展させることから,効果的な看護ケアを生み出すと考えられている.看護師や看護学生を対象とした共感の研究では,心理学領域で開発された測定尺度を用いて実施されてきた.また,看護では「患者の立場に立つ」ことの重要性も語られているが,それに関する実証的研究は乏しい状況である. 一方,「他者の立場に立つ」ことに関しては,心理学での共感の認知的側面である視点取得(Perspective-Taking)の研究,他者の心情推測や心の理論の研究,哲学では他我問題として研究されてきている.これらの研究の中で着目されていることの一つとして,自分とは異なる存在である他者の理解という問題である.これは自己と他者の弁別という観点からの問題提起であると考えられるが,看護研究やそれを取り巻く研究の中ではどのように取り上げられてきたのだろうか.これに関する研究の歩みを概観し,看護における研究の課題と展望を検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献検討に時間を要し、研究計画の立案が遅れた。今後は研究計画を研究倫理に提出し、承認を得て研究を進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
文献検討がようやく完成し、研究計画を作成した。次は研究倫理が早めに通るために、計画書を見直して整え、できるだけ早く提出することである。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)