Project/Area Number |
23K09921
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Kyoto University of Advanced Science |
Principal Investigator |
市川 徳子 京都先端科学大学, 健康医療学部, 助教 (70883411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 誠之 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30644794)
藤井 誠 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (10803760)
那須ダグバ 潤子 京都橘大学, 看護学部, 准教授 (70554898)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | マイクロアグレッション / 看護教育 / Diversity and inclusion / 差別 / 性格特性 |
Outline of Research at the Start |
微細で曖昧な差別であるマイクロアグレッション(以下、MA)は、無自覚の偏見から生じる見下し、侮辱などの否定的な言動を指す。表面的には攻撃性は少なく「差別」と認識されにくいものの、日々の小さな攻撃が蓄積されることから深刻な問題となっている。移民を多く受け入れているオーストラリアは多様性を尊重する教育が積極的に行われており、多くの日本人看護師が好んで移住する国である。そこで本研究は、オーストラリアで働く日本人看護師のMAの経験について明らかにし、個人的性格特性との関係性も分析しながら、日本の看護分野で応用できるMAに対する教育支援プログラムの構築を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、オーストラリアの医療機関で働く日本人看護師が経験するマイクロアグレッションを明らかにし、日本の看護分野においても応用可能なマイクロアグレッションを可視化するための看護教育支援プログラムを構築することを目的としている。 2023年度は、医療従事者を対象としたマイクロアグレッションに関連した国内外の文献レビューを詳細に行い、新たな文献および資料収集を実施した。マイクロアグレッションに関わる文献や資料は、研究対象者の属性によって障害、宗教、性と多岐にわたる文献があるため、本研究の目的に沿った人種に関わるマイクロアグレッションの文献に焦点を絞り、資料収集および整理、文献検討を実施した。2023度はオーストラリアの医療機関で働く日本人看護師を対象にパイロット調査としてアンケート調査とインタビュー調査を実施するための準備をする計画としていた。具体的には、アンケート調査票およびインタビューガイドの作成、パイロット調査の協力者募集用のオンライン掲示板作成を目標としていたが、アンケート調査項目の抽出およびインタビュー方法の検討に時間を要しており、パイロット調査用の掲示版作成については2024年度に着手することとなった。しかしながら、2023年度は本研究に関連する勉強会や研究会等に積極的に参加することで研究課題に対する知見を深めることができた。2024年度は、パイロット調査を実施できるようアンケート調査票とインタビューガイドの草案を完成させ、多くのオーストラリア在住日本人が利用しているオンライン掲示板(Dengon Net、日豪プレス)やFacebookなどのSNSグループの掲示板を活用して広く研究協力者を募集していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度中途から休職により研究活動を一時中断しているため、アンケート調査票項目の抽出およびインタビューガイドの草案を完成するまでに至らなかった。次年度は、早々にアンケート調査票およびインタビューガイドの草案作成に取り組み、遅れを取り戻せるように努める。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、2023年度に予定していたアンケート調査票およびインタビューガイドの草案を完成させ、オーストラリア在住の日本人看護師に対するパイロット調査を実施し、意見交換を行う。パイロット調査後はアンケート調査項目およびインタビュー方法について専門職者と会議を開き、本調査に向けてアンケート調査およびインタビューの準備を行う。
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