慢性疼痛看護の構築に向けてー痛み日誌を用いた遠隔型看護介入の効果検証
Project/Area Number |
23K09975
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
大村 千晶 (安藤千晶) 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60645919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 慎二 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (40361901)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 遠隔看護 / 慢性疼痛 / セルフモニタリング / 看護 / セルフケア支援 |
Outline of Research at the Start |
慢性疼痛はRed flagとしての意味を持つ急性痛と異なり、痛みそのものの軽減よりも不適切な痛み行動や疼痛認知、疼痛情動、二次的な不活動、機能障害などを是正することが重要とされている。そこで本研究では、患者自身が「行動-身体の調子-考え-感情」を記入し、医療者とのかかわりを通して自己認証系を発展できるように開発された「いきいきリハビリノート」を用いた看護支援の効果を明らかにすることを目的とする。日誌を導入する際の障壁把握のための質的研究、日誌を用いた看護介入の実行可能性を検証する予備試験、有効性を検証する本試験を実施する。本研究を通じ慢性疼痛の看護に求められているエビデンスを創出する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は認知行動療法を基盤として既に開発された痛み日誌を用いて、看護師による遠 隔医療システムを介したアプローチにより患者のQOLを維持できるかを明らかにすることを目的としている。 今年度看護師が同日誌を導入する際の障壁把握のための質的研究を行う準備として、まず研究代表者自らが、本研究で用いる「いきいきリハビリノート(以下リハノートと省略)」に対する理解を深めることから研究を開始した。既にリハノートを導入し、現在維持期にある慢性疼痛患者へに対し看護師による支援を行い、事例としてまとめ学会発表(第16回日本運動器疼痛学会学術集会)を行った。 その結果、e-healthを実施する前に【対象者の人となりや現在までの経過】、【急性増悪時のパターン】を理解した上でテレナーシングを行うこと、また【開始前に対象者との信頼関係を築く】といった配慮が必要であることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定では昨年度に慢性疼痛看護の経験が2年以上ある看護師10名程度を対象にリハノートの試用を依頼した後、グループインタビューを行い、看護師のアプリ使用に対する障壁把握を行うことを目的とした質的研究を実施する予定であった。しかし研究代表者自らリハノートへの理解を深める必要があったことから、前年度は3事例について看護介入を行い、事例として検討する形となった。現在は当初予定していた内容について研究倫理委員会に提出している状況であり、かつデータ収集施設について開拓を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は「慢性疼痛患者のセルフモニタリングを促す遠隔型看護介入における障壁の明確化と有用性に関する予備的研究」として、①慢性疼痛患者のセルフモニタリングを促す遠隔型看護の導入における障壁の把握、②看護師への教育内容の洗練、③患者と看護師にとって実現可能性と受容性を評価することを目的とする。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)