Project/Area Number |
23K09990
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
坂井 志織 淑徳大学, 看護栄養学部, 准教授 (40409800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細野 知子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (00815615)
榊原 哲也 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (20205727)
小林 道太郎 大阪医科薬科大学, 看護学部, 教授 (30541180)
鷹田 佳典 日本赤十字看護大学, さいたま看護学部, 准教授 (30634266)
栩川 綾子 (牧村綾子) 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (70465582)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 慢性疾患 / 現象学的研究 / ケアモデル |
Outline of Research at the Start |
近年増加している慢性病者へのケアは、標準的ケアだけではなく個別性・多様性を捉えた全人的ケアがより重要になる。複雑化・多様化する慢性病者の経験を捉え、その本質をつかむ方法として現象学的研究による知見が注目されている。 そこで本研究では、現象学的記述で明らかになった慢性疾患と共に生きる経験をパラダイムケースとして提示し、慢性病者への新たなケア実践を生み出す『現象学的ケアモデル』の試案作成を目的とする。現象学を理論的背景とした『現象学的ケアモデル』の構築は、ケア実践を組み替える新しい視座となり、現象学的研究の知見を看護に実装する新しいケア実践を生み出す可能性が高いと考えられる。
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Outline of Annual Research Achievements |
初年度である2023年度は、パラダイムケース案の検討・作成、それを基にした看護師らへのインタビューを実施した。 まず、複数の慢性疾患・がん・SLEを扱った3つの現象学的研究論文を定め、それらについてパラダイムケース案の作成に取り組んだ。各ケース2名で担当者間で検討し、さらに各論文について研究会を開催して、パラダイムケース案のブラッシュアップを行った。同時に、看護師らへのインタビュー実施に向けて参加者をリクルートし、がん・慢性疾患に関しては複数名集まり、作成したパラダイムケース案を基にグループインタビューを実施した。成果として、概ね作成したパラダイムケース案の方向で現象学的研究から見出された実践へのエッセンスが伝わることが確認された。さらに、疾患を越えて触発するものや、教育や社会への波及効果など多様な可能性を含んでいることも確認することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度である2023年度は研究倫理審査通過と、3つの論文からのパラダイムケースの作成、研究参加者である看護師のリクルートとグループインタビュー、個別インタビューの実施を予定していた。早期に倫理審査の申請をし、無事承認を得たことで研究開始がスムーズに行えた。また、予定していた研究会も年度当初に日程を確定させ、担当者を決めパラダイムケースを予定通り作成できた。研究参加者も機縁法で予定の人数があつまり、2ケースについてはグループインタビューまで予定通り実施できた。個別インタビューについては、2024年度実施予定が確定している。 早めに動き出したことにより、計画的に実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目である2024年度は、グループインタビューと個別インタビューの実施、および分析を行い現象学的ケアモデル案の作成に向けて、実践との接続方法の言語化に取り組む予定である。
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