Project/Area Number |
23K10011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
森本 紗磨美 高知県立大学, 看護学部, 助教 (10457939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川 宣容 高知県立大学, 看護学部, 教授 (10244774)
森本 悦子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (60305670)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 周術期回復支援 / 高齢消化器がん患者 / wellness / 周術期 / 消化器がん患者 / 高齢者 |
Outline of Research at the Start |
高齢消化器がん患者は、周術期に術後合併症予防と機能変化した身体への対応という新たな課題に直面する。高齢者は身体的かつ認知的な脆弱性をもつため、単なる合併症予防支援にとどまらず、患者の生活一つ一つを継続することが術後回復につながる。本研究では、高齢がん患者が、長年の生活の具体的内容を周術期の回復支援に組み込み、機能変化した身体と高齢者の生活を融合することで術後の回復につなげることを目指す。高齢消化器がん患者の周術期の生活実態と関連分野の看護師、専門看護師の視点から周術期における回復支援、課題を明らかにし、高齢消化器がん患者の機能変化と生活の融合を目指した周術期回復支援プログラムを開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
高齢消化器がん患者は手術を受けることにより、機能変化した身体との生活を余儀なくされる。患者がこれまで培ってきた生活に合わせた合併症予防、機能変化への対応といった周術期回復支援を行うことが望まれる。第一段階として、高齢消化器がん患者の術前から術後の生活実態と課題を明らかにするために、国内外の文献検討を行った。文献検討より、高齢消化器がん患者は自分らしく生きていきたいと生活を整えていることなどが明らかになった。さらに、患者の生活に周術期回復支援を融合することができるよう、文献検討を進め、従来の周術期看護の整理を行った。高齢者にとって消化器がん切除に伴う機能変化による影響を問題と捉え解決するのではなく、これまでの生活を大切にしながら患者の望む健康を目指すことができるよう、wellnessに注目し、高齢がん患者のwellnessの概念を明らかにすることを目的に概念分析を行った。wellnessはより良い健康を目指す生き方である。高齢がん患者のwellnessは、先行要件として疾患があることや健康管理についての体制、自分自身に対する肯定的な捉え、自分らしさなどが明らかになった。属性として自分を見つめる、見直しの行動をとる、生活に軸を置く、自己の振り返りから今よりもよい状態を目指した行動、見直しの行動をとるなどがあり、その結果、帰結として良くなっている実感を抱く、自己の成長、充実した日々、自分らしさの実現につながっていると考えられた。 高齢がん患者のwellnessをもとに高齢消化器がん患者のwellnessを明らかにすることにより、周術期にある高齢消化器がん患者生活に融合した周術期看護支援を検討することが可能になる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
文献検討を進めていく中で、高齢がん患者のwellnessについて明らかにする必要が生じたため、概念分析を必要とした。概念分析を行うことにより、高齢消化器がん患者を対象としたデータ収集において、より具体的で研究テーマに沿ったデータを得ることが可能になると考えた。そのため、研究計画では2023年度に高齢消化器がん患者への面接調査を行う予定であったが、研究倫理審査の受審までの研究活動にとどまった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究倫理審査での承認を得ているため、今後は研究依頼施設への依頼、高齢消化器がん患者へのデータ収集を開始する。高齢消化器がん患者に対するデータ収集を行いながら順次、個別分析を進める。新年度開始まもなくの研究依頼、データ収集となるため、研究依頼施設と調整を図りながら迅速に進められるよう準備、調整を行いながら実施する。 看護師を対象としたデータ収集では、可能な限り今年度内に実施できるよう、患者を対象としたデータ収集を進めていく。
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