多様なニーズをもつ子どもと家族を支える乳児院ケアプログラムへ向けたエビデンス創生
Project/Area Number |
23K10054
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
野々山 友 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (80907808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門間 晶子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (20224561)
新家 一輝 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (90547564)
玉腰 浩司 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (30262900)
浅野 みどり 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (30257604)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | スペシャルヘルスケアニーズ / ケアシステム / ケアコーディネーション / 子育て支援 / 乳児院 / 子ども虐待予防 / スペシャルニーズ / ケアプログラム |
Outline of Research at the Start |
医療福祉の発展に伴って、疾患や障がいが関係する特徴的なニーズをもって社会で暮らす子どもたちは増えている。そして特徴的なニーズをもつ子どもたちの家族は、日々の健やかな暮らしを妨げられるリスクに直面しやすい。そのため、診断名に関わらずニーズや生活への影響に着目した子どもたちの実態把握と、サポート体制の拡充が世界中で求められている。この研究では、そのような子どもたちと家族をサポートする機関として、日本の乳児院に注目する。乳児院を主体としたサポート体制を検討するために、事例研究と疫学研究を組み合わせて、そのような子どもたちが施設にどの程度関わり、どのようなサポートを受けているかについて明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
第一段階:乳児院での複数ケーススタディによって、本邦の乳児院におけるChildren with Special Health Care needs (CSHCN)の養育上の取り組みや困難、サポートやケアの実際を明らかにする。 第二段階:数施設の乳児院を対象とした疫学調査によって、CSHCNに該当するケースが現状で、どの程度存在しているのか、また、それらのケースに対して各乳児院がどのようなサポートやケアをどの程度の人員や時間を要して行っているのかを明らかにする。 2022年度より実施していた予備研究を発展させ、2023年度には本格的に研究の第一段階を開始した。予備研究として位置付けたシングルケーススタディの分析結果を参考に複数ケーススタディに着手し、乳児院3施設を対象としたケーススタディのデータ収集を2023年度内に完了した。同時に、CSHCNのケアに関する国内外の研究を対象として、データベース(PubMed, Web of science, CINAHL, ERIC, The Cochrane Library, 医中誌Web)を用いた統計的なレビューを行い、ケアの調整やレスパイトケアのようなケアシステムの中心となる要素を整理した。CSHCNとその家族のwell-beingに貢献し、満たされないニーズを解消する包括的なケアシステムの発展を実現するためには、ケアを提供する専門機関や人材の特性に合わせて、また対象とするコホートの性質を考慮したうえで、多角的な視点からのケアコーディネーションを継続的かつ円滑に担う機能の追求が必要となることが示された。第一段階による知見は、CSHCNとその家族のケアシステムに関する今後のコホート研究の資料となる。第一段階の研究成果について、学会発表や成果報告を通して、子育て支援の実践家らと意見交換を行い考察を深めるとともに、論文投稿を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究実施計画通り、2023年度内に複数ケーススタディのデータ収集・分析をおおむね完了している。これにより、CSHCNの属性、ケアの性質と転帰などに関する調査項目の精製が可能となった。現在は、ケーススタディの研究成果をまとめると同時に、第二段階の調査項目の精製と倫理申請の準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度からは、精製した調査項目を用いて、対象の乳児院を拡大した疫学調査を実施し、本邦におけるCSHCNへのケアの特性と施設養育の期間、ヘルスケアニーズの程度の関連性について検討していく。また、乳児院に対する入所状況調査の結果についても把握が可能であるため、乳児院入所児におけるCSHCNの概況とケアの状況の関連についても検討を試みる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)