将来の親世代に対するピアエデュケーションを導入した"叩かない子育て"プログラム研究
Project/Area Number |
23K10073
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
鎌田 佳奈美 摂南大学, 看護学部, 教授 (30252703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 佐恵子 北里大学, 看護学部, 講師 (70422889)
池田 友美 摂南大学, 看護学部, 教授 (70434959)
井田 歩美 摂南大学, 看護学部, 教授 (70549203)
亀田 直子 摂南大学, 看護学部, 講師 (70737452)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 体罰予防啓発プログラム / 青年 / ピアエデュケーション / 虐待予防 / 虐待予防プログラム / 学生 |
Outline of Research at the Start |
体罰が子どもの心身の成長発達を阻害することは科学的に立証されている(服部,1991;Okuzono et., al 2017; Gershoff,et.,al 2016; 友田,2012)。しかし、わが国においては、子育てにおける体罰を容認する態度が根強く存在している。歯止めの効かない子ども虐待の増加を受け、2020年に養育における体罰禁止法が制定された。今後はその認識をどのように広く浸透させていくかが課題である。そのため、本研究では、将来の親世代に対し、体罰禁止プログラムを作成し、その効果を検証する。本研究により、しつけや体罰に対する認識変容がおこり、子ども虐待予防に繋がることを期待する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の研究目的は将来の親世代が抱く子どもや子育てに関する認識やイメージ、しつけにおける体罰容認の態度を明らかにすることである。 対象者に対し、質問紙調査を実施するため4月から8月まで研究代表者および分担者7全員で文献レビューを行ない、調査項目、ATS(Attitude Toward Spanking Questinnaire)尺度(日本語版)等を含む質問紙を作成した。尺度の開発者に許諾を得、12月に質問紙を作成した。倫理審査承認後に質問紙を用いて、調査会社を通じて、全国の18才から24才の青年401名に対し、質問紙調査を実施し回答を回収した。分析対象は401名のうち52.9%は学生で、きょうだい数は2人が38.4%と最も多かった。子どもとの「接触体験あり」群は養護性は「接触体験あり」群の方が有意に高かった。ATS得点も「接触体験あり」群が「接触体験なし」群より有意に高く、これまでの子どもとの接触体験が養護性や子どもを叩く態度に関連していることが示唆された。また、性差による差があることも明らかになった。本結果を2024年度小児関連学会で発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究会議を3回開催し、役割分担をすることで計画通り研究を遂行することができた。また、今回自大学の学生を対象とする予定であったが、倫理的な配慮を考え、調査会社に依頼することとしたため、調査期間を短縮することができた
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Strategy for Future Research Activity |
・今年度は2023年度の成果をまとめ3演題を学会で発表する。また分析会議を開催し、結果の詳細な分析を全員で行なう予定である。最終的には論文化を目指す。 ・分担研究者によって、体罰禁止を早い時期から導入しているフィンランドの青年を対象とし、AST尺度を用いた調査を実施し、わが国の青年との比較を行なう予定である。両国の違いを明らかにすることで、その背景要因を明らかにし、本研究の最終目的である叩かない子育てに向けたプログラム作成につなげていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)