Project/Area Number |
23K10160
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
高橋 佐和子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (80584987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 純子 静岡県立大学, 看護学部, 助教 (10436959)
榎本 貴志 豊田工業高等専門学校, 一般学科, 教授 (70314044)
池山 敦 皇學館大学, 教育開発センター, 准教授 (80758681)
山邉 悠太 東京医療保健大学, 医療保健学部, 助教 (90961657)
都築 啓太 豊田工業高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (40713045)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 性教育 / 自己決定スキル / アイデア創出 / 教材開発 / シミュレーション |
Outline of Research at the Start |
青少年、特に中学生及び高校生を対象とし、包括的性教育の理念に基づき性に関するライフスキルを経験的に学ぶComputer Assisted Instructionシステムを開発する。青少年に親和性の高いスマートフォンアプリの形態とし、楽しみながら学ぶエンターテイメント的な要素を加えるとともに、高等専門学校生と協働することで、当事者としての視点を活かす。インターネット上の視覚や聴覚に訴える刺激の強い情報源に慣れている中高生に効果的な性教育教材開発を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、中高校生を対象とし、性に関する自己決定スキルを体験的学習により向上させるAI活用型教材開発を目的としている。令和5年度は、性教育に関する情報収集を主に実施した。中学校3校、高等学校2校で性教育を実施し、性に関する意識や講演内容についてのアンケートを実施した。また、教材開発を協働実施している高等専門学校では、学生にアイデア創出ワークショップを実施した。 1)中学校でのアンケートでは、「性について話をするのは恥ずかしいことだ」の回答は、A中学校44.3%、B中学校26.9%、C中学校14.0%、「性的な経験を交際相手に求められたら断ることができる」では、A中学校73.8%、B中学校66.6%、C中学校75.9%、「中学生は性的な関わりを経験するべきではない」は、A中学校64.2%、B中学校61.5%、C中学校69.7%であった。中学校により性に関する認識には差があり、学校風土や地域背景など、学校の状況に応じた性教育が必要であることが明らかになった。 2)高等学校では、実施した性教育講演について自由記述で感想を得た。「大人になるための大事な事をたくさん学べた。このような機会をもっと増やすべき。」、「友達同士で恥ずかしがって何も知らないより知っていた方が良いので、今回知ることができてよかった。」、「中学校では教わらなかったことを、知ることができた。」、「これまでは情報が無く、信ぴょう性の低いうわさばかりだったので、性についての講演は重要。」など、性に関する知識を得たい意欲があるにも関わらず機会は十分でない現状が明らかになった。 3)高等専門学校でのワークショップでは、性的同意の問題を課題に挙げ、「自分で決めて行動できる力」を育てるアプリケーションのアイデアを創出した。最も支持されたアイデアは、人間関係の影響を受けにくくするために匿名で意見を表出し合うアイデアであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度の計画は、情報収集および教材β版開発に着手することであった。中学校や高等学校の生徒や教員等から情報収集ができ、また、高等専門学校の学生と教材開発についてのチームづくりもすることができており、概ね計画通りに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
教材開発を進め、完成を目指すこととなる。これまでのアイデアをより洗練し、形にするために、専門家のアドバイスを受ける。また、現場からより多くの意見を集めるため、学会発表や論文にて公表する。
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