Project/Area Number |
23K10240
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
白井 みどり 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30275151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 庸子 大阪大学, 大学院工学研究科, 准教授 (50452470)
佐々木 八千代 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10382243)
小西 円 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (30616131)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 高齢者 / 座位姿勢 / 体圧分布 / 主観的評価 |
Outline of Research at the Start |
要介護高齢者の座位時の転倒・転落を予測する座位時転倒転落危険性予測システムについて、高齢者の座り心地等の主観的評価を反映させることで高齢者の安心や安楽を考慮したシステムに改良する。 研究実施上の負担・リスクがなく主観的評価が可能な健康高齢者等30人程度を対象に、普通型車椅子の座面後端から一定間隔で座位位置を変えた座位姿勢ごとに、対象者の主観的評価、座位時転倒転落危険性予測システムによる評価、座面の圧力分布等を測定し、座位姿勢の静止画像を撮影する。座位時転倒転落危険性予測システムに対象者の主観的評価を反映させて改良するとともに、本システムの使用マニュアルを作成する。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は先の研究(H28-R2基盤研究B)のデータを用いて座位時転倒転落危険性予測システムを作成する予定であったが、分析やプログミング等の作業を効率的に進めるため、先に令和6年度実施予定の主観的評価を含むデータ収集を行った。 研究対象者は、座位姿勢に対する主観的評価が可能な健康な女性高齢者とした。データ収集は、座面奥行き40㎝の普通型車椅子を用い、座面後端から0㎝、4cm、8㎝、12㎝、16㎝の座位位置ごとに「座り直したい」「落ちそうだ」の主観的評価、座面圧力測定((株)ニッタ 体圧分布測定システム コンフォ・ライト)、座位姿勢の撮影(前額面と矢状面2方向)を行った。また、健康に関する質問紙調査や身体計測を行った。座面圧力データの圧力中心から座面前端からの距離を算出した。 研究対象者は30人で、対象者の特徴(平均値±標準偏差)は、年齢71.0±4.0歳、身長154.9±5.4㎝、体重52.9±8.2㎏であった。「座り直したい」と回答した者は25人で、座面後端から0㎝の座位位置で1人、4cmで10人、8㎝で4人、12㎝で8人、16㎝で2人であった。座面前端からの平均距離(平均値±標準偏差)は、座面後端0㎝の座位位置では30.8㎝、4cmでは26.2±1.3㎝、8㎝の座位位置では23.0±1.3㎝、12㎝の座位位置では20.9±1.5㎝、16㎝の座位位置では18.9±0.8㎝であった。 座位姿勢の主観的評価は研究対象者によって異なっていたが、研究対象者は座面後端から比較的近い位置、つまり前方へのズレが小さい座位位置でも座り直したいと感じていることがわかった。座位姿勢に対する主観的評価を座面圧力等と合わせてデータ収集を行った研究はほとんどなく、座位時転倒転落危険性予測システムの改良に向けた有用なデータを得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度は先の研究(H28-R2基盤研究B)のデータを用いて座位時転倒転落危険性予測システムを作成する予定であったが、分析やプログミング等の作業を効率的に進めるため、先に令和6年度実施予定の主観的評価を含むデータ収集を行った。 研究対象者は、当初の研究計画のとおり、座位姿勢に対する主観的評価が可能な健康な女性高齢者の女性高齢者30人の協力を得て、普通型車椅子座位で座位位置を変えた座位姿勢ごとに、座位姿勢に対する主観的評価、座面圧力測定、座位姿勢の撮影(前額面と矢状面2方向)、座位姿勢での身体計測等を行うことができた。現在、データ間の関連性等の分析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度に撮影した画像はマスキングの処理を終了し、2次元動画計測ソフト((株)ライブラリー Move-tr/2ds)により身体各部の角度(座背角度、膝関節角度等)を算出する予定である。座面圧力および身体各部の角度等のデータは、先の研究(H28-R2基盤研究B)で得た測定および質問紙調査のデータと合わせて、主観的評価や身体計測等との関連を検討する。これらの結果から、座面圧力の変化から座位位置や行動を予測し、転倒転落の危険性をリアルタイムに通知する計算処理プログラムを改良する。改良したプログラム、圧力センサーおよびパーソナルコンピュータからなる座位時転倒転落危険性予測システムを作成する。また、本システムの使用マニュアルを作成する。 本研究の結果は、研究の進捗状況に合わせて、学術学会への学会発表、論文投稿を行う。
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