Project/Area Number |
23K10261
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
千葉 洋子 宮城大学, 看護学群, 助教 (70757856)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 奈緒 宮城大学, 看護学群, 教授 (20403298)
金子 さゆり 宮城大学, 看護学群, 教授 (50463774)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 新卒訪問看護師 / 教育プログラム / 遠隔システム / VR教材 / 生活者 / ケア / 看護実践 / プログラム開発 / デジタルトランスフォーメーション / 教材開発 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は全国に点在する新卒訪問看護師の「ケアを創造する力」の獲得に向けて、仮想地域とVR技術を融合した遠隔教育プログラムを開発し、その有用性について検証することである。具体的には、1)先行研究を基に「在宅療養者・家族の意思や生活、病状、医療を統合したケアを創造する力」の獲得のための教育内容、研修時期、評価指標を抽出する。2)独自開発した「仮想地域:MYU-TOWN」と360°動画を融合したVR教材を作成し、それを利活用する遠隔教育プログラムを開発する。3)新卒訪問看護師を対象に遠隔教育プログラムを実施し、4)プログラムの有用性についてプロセス評価とアウトカム評価の観点から検証を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、全国に点在する新卒訪問看護師の「ケアを編み出す力」の獲得に向けて、仮想地域とVR技術を融合した遠隔教育プログラムを開発し、その有用性について検証することを目的とする。そして、1)新卒訪問看護師(以下、新卒者)が要介護高齢者を生活者と捉えてケアを編み出すプロセスを明らかにし、新卒者への教育内容、研修時期、評価指標を抽出する。2)VR教材を作成し、それを利活用する遠隔教育プログラムを考案する。3)新卒者を対象に遠隔教育プログラムを実施し、4)プログラムの有用性についてプロセス評価とアウトカム評価の観点から検証を行う、以上4段階を実施する予定である。 令和5年度は、1段階目のうち、新卒者が要介護高齢者を生活者と捉えてケアを編み出すプロセス(以下、ケアを編み出すプロセス)を明らかにし、論文としてまとめた。具体的な内容として、新卒者は、入職当初は先輩から学ぶことで得た知識・技術を踏まえて、自己を振り返るようにしており、先輩看護師との同行訪問を繰り返しながら、先輩に助力を求める、自分に合う研鑽方法を見つけることもできるようになっていた。そして、新卒者は、これらの自己研鑽を積みながら、同行訪問や単独訪問を重ねることで、利用者・家族と関係を構築する、疾患と共に生活する利用者の全体像を捉える、医療と生活の両面から利用者の問題を捉える、利用者の意向に合わせてケアをアレンジする、利用者が療養する環境を整えることが段階的にできるようになり、最終的に、利用者・家族の状況に応じてケアを編み出すことができるようになっていることを明らかにした。 本研究結果により、新卒者が「生活者」と捉えてケアを編み出す実際と、そこに至るまでの段階的変化の内容、自己研鑽方法の変化を見出した。これらの知見は、新卒者の教育プログラム作成の貴重な資料になりうる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新卒者がケアを編み出すプロセスを明らかにすることは、本研究の根幹となる部分であるため、精査を重ねる必要があった。その結果、当初の予定よりも時間を要し、令和5年度に実施予定であった新卒者への教育内容、研修時期、評価指標の抽出、教育プログラムならびにVR教材作成に向けたリサーチ等には至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年8月末までに、新卒者への教育内容、研修時期、評価指標を抽出して、教育プログラムのロジックモデルを作成する。同時進行で、本学独自の第3の学びの場「仮想地域:MYU-TOWN」と360°動画を融合したVR教材の作成に着手することで、進捗の促進を図る。また、令和7年度4月からプログラムの実施・評価に着手できるよう、令和7年1月頃からプログラム受講者確保に向けてリクルートを開始する。
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