ヘルスケア分野の事業化能力に焦点化したアントレプレナーシップ尺度の開発
Project/Area Number |
23K10263
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
|
Research Institution | The University of Nagano |
Principal Investigator |
宮崎 紀枝 長野県立大学, グローバルマネジメント学部, 教授 (50349172)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 さやか 長野県立大学, ソーシャル・イノベーション研究科, 講師 (10965198)
今村 晴彦 長野県立大学, 健康栄養科学研究科, 准教授 (40567393)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | アントレプレナーシップ / 尺度開発 / ヘルスケア / 事業化 |
Outline of Research at the Start |
本研究の学術的な問いは「事業化の推進力であるアントレプレナーシップをどのように育むか」である。ヘルスケア分野に経営学の知見であるアントレプレナーシップの概念を取り入れ、構成概念の明確化、尺度開発を計画する。将来的には、本研究の成果に基づいた知見から人材育成のプログラム開発に発展できることを目指す。 補助事業期間中は、上記の発展性を意識し、質的調査により概念の用語再定義を実施した上で、量的調査により構成概念を明らかにする。尺度化と利用可能性について検証していく計画である。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ヘルスケア分野の事業化能力という視点から、起業家、企業・行政内起業家に共通するアントレプレナーシップに着目し概念分析と尺度開発を目指している。本研究の目的は、「ヘルスケア分野の事業化能力に焦点化したアントレプレナーシップ尺度の開発」である。このため、目標1:ヘルスケア分野におけるアントレプレナーシップの概念の明確化 目標2:構成概念の明確化と尺度の試作 目標3:尺度の検証と非認知的スキルとの関連 を行う。 令和5年度は、概念分析のために関連文献の抽出と文献検討を行った。ヘルスケア分野で使用される概念創出の方法を参考に、文献から先行因子、特性、帰結の3つに分類した。現在分類された3つのデータを分析している。途中経過としては、以下の通りである。 先行因子では、何らかの<放置できない課題>や<限界>を感じ、それに対する<何かをしたい><譲れない思い>を持っている。個人の背景には、身近に<モデルの存在>があったり、<仲間の存在>がある。 アントレプレナーシップの特性としては、ポジティブな側面とネガティブな側面の<理解されにくい両面性>を持ち、<大きな利益の可能性にリスクをとる大胆さ><熱意や積極性><信頼関係のある人脈づくり><自律性や革新性>があり、譲れない思いが核や軸となり<ダイナミックな反服プロセス>である。 帰結では、<周囲からの信頼><組織力の向上>効率性が向上し<経済的影響>、社会貢献などの<社会的影響>をもたらし<新しい価値創造>を起こす。 以上の分析を進め、新定義の作成と質問項目の抽出を行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度の計画では、概念分析を文献のみで実施するか、インタビュー調査で補完する必要があるかについて判断し必要であれば実施する予定であった。現在、文献のみの分析を実施している。数件であるが、尺度に関する文献も入手できているため、インタビューの必要性を丁寧に検討したいと考えている。今年度、尺度開発に向けた質問項目を抽出し、質問紙の作成ができれば、期間内に目的を達成できると予測可能であったため、概ね順調と判断した。 また、ヘルス分野における実際のアントレプレナーからの意見をきくため、本研究のアイディアの元になった令和5年度末に先行研究の論文化を実現できた。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和6年度計画:質問項目の抽出、質問項目の検討、質問紙の作成、プレテスト 概念分析で用語の新定義を行い、特性を中心とし文献からの質問項目を集める。研究デザイン、質問項目の検討、仮説構築、基本的属性の項目、基準関連妥当性項目、研究計画書の作成、倫理審査委員会への提出を行う。表面妥当性確保のためのプレテストを実施する。 令和7年度実施計画:質問紙の精錬と本調査を実施し尺度化を目指す
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)