Project/Area Number |
23K10279
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
中野 康子 関西国際大学, 保健医療学部, 准教授 (40453154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蒔田 寛子 豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (10550254)
川村 佐和子 公益財団法人東京都医学総合研究所, 社会健康医学研究センター, 研究員 (30186142)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 訪問看護 / リスク予防 / アセスメントツール / 訪問看護師 |
Outline of Research at the Start |
地域包括ケアシステム構築の推進により、医療依存度の高い在宅療養者の急増が見込まれている。このような療養者の健康状態の急変や不安は、在宅療養継続を脅かすリスクであり、その対応は喫緊の課題である。そのため、リスクを予測して予防することが重要となる。学術的「問い」は、訪問看護分野では、何故これまで訪問看護師が活用できる療養者のリスク予防ツールがなかったのか、という点である。 本研究の目的は、訪問看護師が定期訪問時に用いる療養者の在宅療養継続におけるリスク予防のためのアセスメントツールの開発である。本研究の成果は、訪問看護実践の質向上と、療養者の安全・安心な在宅療養生活の継続に資することが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、訪問看護師が定期訪問時において用いる療養者の在宅療養継続におけるリスク予防のための訪問看護師アセスメントツールの開発である。令和5年度では、研究実施計画に基づき以下の通り実施した。 【計画1】在宅療養の継続を困難にする緊急訪問要請に関わるリスクとその対応策等に関連する文献検討を行い、本研究の緊急訪問要請に関わるリスクを、「人工肛門造設者の便漏れ他療養者の尊厳および療養生活に影響を与える状況」とした。次に、先行研究(中野、2020)等を参考に、「緊急訪問要請に関わる人工肛門造設者のリスク予防」に関するインタビューガイドを作成した。 【計画2】質的調査(半構造的面接調査);調査協力者を、24時間対応体制を届け出ている訪問看護事業所に就業中で、リスクを予測し予防・対処できた経験のある訪問看護師15名とし、どのような情報を収集してリスクを予測し、予防・対処できたのかについて面接調査を行った。 【計画3】本研究では、調査協力者の実践知を明らかにするため、質的記述的研究デザインとした。そして、15名の逐語録を質的記述的に分析し、現在「療養者の在宅療養継続におけるリスク予防のための訪問看護師アセスメントツール(仮)」(仮ツールと略)の作成を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
15名の訪問看護師より面接調査の承諾を得た。しかし、訪問看護の現場においては、今年度においてもCOVID-19の対応等多忙であり、面接調査までに期間を要した。そのため、分析がやや遅れている状況である。 今後早期に分析結果をまとめ、「療養者の在宅療養継続におけるリスク予防のための訪問看護師アセスメントツール(仮)」(仮ツールと略)を完成させる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度では、【計画3】「療養者の在宅療養継続におけるリスク予防のための訪問看護師アセスメントツール(仮)」(仮ツール)を作成し、表面妥当性、内容妥当性を評価し、修正する。また、スーパバイズを受け妥当性を高める。 【計画4】訪問看護ステーション連絡協議会ホームページの公開資料を基に、24時間対応体制を届け出ている全国訪問看護事業所600か所に仮ツールを送付する(無記名自記式質問紙調査)。調査協力者は、人工肛門造設者の療養生活におけるリスクを予測し、予防・対処できた経験のある訪問看護師1200名とする(2名/事業所配布)。【計画5】回収データを基に、統計解析ソフトSPSS(V29)を用いて主因子分析を行い、仮ツールの妥当性、実施可能性、信頼性の検証を行う。分析および検証については、統計学専門家のスーパバイズを受け、仮ツール(修正版)を作成する。 令和7年度では、仮ツール(修正版)の妥当性を検証するため、24時間対応体制を届け出ている訪問看護事業所に就業中で、リスクを予測し予防・対処できた経験のある訪問看護師5名程度に、訪問看護実践での仮ツール(修正版)の試行を依頼する。そして、その有用性を協議して修正し、ツール(完成版)を作成する。 そして、本研究の成果を学会発表するとともに、学会誌への投稿を行う。加えて、訪問看護実践に活用できるよう小冊子としてまとめ、発信する。
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