Project/Area Number |
23K10341
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
高倉 恭子 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (50324083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立瀬 剛志 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (30397228)
山田 理絵 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (70336709)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2027: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2026: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | サービス付き高齢者向け住宅 / コミュニティ / 近代的互助 / 自助 / 持続可能性 / 多様性 / 地域づくり / テーマ型コミュニティ / 多世代型コミュニティ / 共生社会 |
Outline of Research at the Start |
サ高住の多世代交流を目的とする活動が「利用者、住民と地域に及ぼす影響」と「その継続的実施と運営方法」を把握し、共生社会構築の可能性を明らかにする。 方法は、多世代交流を目的に活動展開するサ高住を対象に活動実施に至る過程、運営の目的とテーマ、資金や人的資源、実務と実働の内容・方法等を調査する。他機関・行政との協力、地域住民の理解と共に地域住民も参加できる場の設定、継続運営のための方法等の経営的側面も把握する。他地域での汎用性も検討し、サ高住による実施要件も分析する。 今後の高齢者単世帯増加は明らかで、住まいの確保と生きがいの保持、地域という場での「自分の居場所」をどことするかを考える機会ともする。
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Outline of Annual Research Achievements |
当初の計画を変更し、アンケート案の再検討を行った。コロナ感染症対策により、従来の運営と異なる内容や方法にて活動再開をしたサ高住もある為である。サ高住の活動状況を既存資料等から参照し、設置主体の特徴や活動内容から考察した。 今回、9か所のサ高住の情報を確認した。サ高住設置主体は、保険会社、建設会社、福祉法人、公団、県住宅供給公社、県出資の株式会社、福祉法人であった。経営母体の運営規模は様々だが、共通性として、第1に「コロナ感染拡大以前から地域づくりを意図した活動に取り組む」。第2に「他の社会資源の巻き込み型」で、サ高住の住居部分以外に、地域住民も利用可のレストラン、キッズスペース、ヨガ教室、ワークショップや地域交流スペースの提供、マルシェや地域包括支援センターによる介護予防体操教室の開催、敷地内に障がい児の施設や精神障がい者のワークセンター、学生用賃貸住宅等もあった。第3に「公営住宅の空き敷地の利用、稼働率が低い公営病院の病床を一部サ高住として活用」があった。初期費用抑制と共に住民が分かりやすい場所での活動のメリットがあると推測する。 上記から考察した特徴は、1つ目に不特定多数が利用可能な場にサ高住を設置し、多くの人々の集約効果を意図した『地域開放型のサ高住』。2つ目に「クリニックや子育て支援施設」「デイサービス」「ファミリー向け一般住宅や学生棟」「訪問看護ステーション」等の併設といった『人が集まる、住まう場に設置するサ高住』。 以上から「継続性と発展性」「コストと利潤のバランス」を基本に、「人が集まる場の利用と長期継続の可能性」と「楽しさ」を根底とした地域づくりのコンセプトがあった。以上より、サ高住を基点とする地域づくりには「運営者、参加者のメリットの明確性」「準備・運営・維持の確実性」「運営者側のコストと利益、今後の発展性」の3点を要点とした、実施方法の考察が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画作成当初は、既存資料から把握した地域づくりをコンセプトに置くサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)の運営者にインタビューを予定していた。一方、インタビューの内容と本研究の目的との整合性を考察する過程で、地域づくりの考え方が進化(例:近代的互助という視点)、細分化している点を見出した。 そこで、サ高住を基点とした地域づくりを重視しつつ、地域づくりに対する人々の考えや期待を把握し、時代の変遷に沿った互助の有り方自体の再考を試みたいと考えている。 今では、地方都市でさえも地域住民の互助、コミュニティ形成は希薄化しつつある。一方、スマートフォンの利用可能・不可で地域の情報把握内容、地域の広さの感覚も異なると想像する。 様々な理由で人々の地域に対する概念、地域の範囲が変化しており、これらの実態を活用、又は、新たな対応方法の考案も求められる。地域という枠(範囲)に対する考えを再調査し、インタビュー内容を改めて考えることとした。
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Strategy for Future Research Activity |
既に活動を開始しているサ高住運営者にインタビュー又は、アンケート調査を行う。本年度は4名程とし、内容から経緯、目的、運営方法、ビジネス上の視点を含めた活動のメリット等をプレ調査(インタビュー又は、アンケート調査)をする。その内容からインタビュー内容を検討し、三方良し(地域、住民、サ高住入居者)の地域づくりの考え方、手法について把握する。 また、サ高住により、対象設定を高齢者全般、子どもから高齢者、生活困難者等の相違があり、地域づくりのコンセプト、対象設定、実施方法を把握する。殊に本年は、運営者の考え、実施に至る過程、今後の運営方針等の把握を主とする。 さらに、持続性との関連から、経済的バックボーン又は、実施する活動の利潤の考えかたも捉える。 また、サ高住が地域をつくるという概念構成について取り組みたいと考える。 経営・運営と地域再生・地域貢献は重要な観点だが、そのバランスやサ高住運営との兼ね合いで難しい点もある。実際に活動に着手するサ高住運営者に方法だけでなく概念構成や地域づくりの考え方等の調査も試みたい。
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