Project/Area Number |
23K10353
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
平野 優子 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 助教 (70459246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 美紀 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (10434432)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 侵襲的人工呼吸器 / ALS / 患者 / 家族 / ライフ経験 / レジリエンス / ポジティブ心理学 / 筋萎縮性側索硬化症 |
Outline of Research at the Start |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者は発症後様々な困難に直面することが報告され、心身の負担を軽減して心理的健康を良好に維持する支援が急務である。逆境下や困難を抱えながらもうまく適応していく力とされるレジリエンスを高める要因を探ることが鍵となる。レジリエンスは家族との相互作用が大きく影響し、長期スパンでの回復や獲得が必要とされる。ライフ・ライン・メソッドは心理的健康の変化や人生経験を簡便に測定できる手法である。本研究の目的は、侵襲的人工呼吸器装着ALS患者と家族ペアを対象に、ライフ・ライン・メソッドを用いてライフ経験を把握し、良好な心理的健康の維持に必要なレジリエンス促進要因を探索することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、患者と家族を一つの単位として同時に対象にして、ライフ・ライン・メソッドを用いて、患者が発症して以降のそれぞれの長期的視座でのライフ経験とレジリエンス促進要因を明らかにすることによって、対象理解とより良く生きる営みの支援策を検討していくことを目的としている。 初年度はまず、本研究テーマに関連する国内外の情報の収集や学術文献を検索した。「人生を脅かす疾患や障害と生きる人々の時間軸を含むライフ経験とレジリエンスとの関連に関する文献検討」をタイトルとする総説論文を学術雑誌に投稿して掲載に至った。それらの結果をもとに、インタビュー調査とアンケート調査の具体的項目の検討を行った。研究計画や具体的な進め方について、共同研究者と研究協力者と協議を重ねた。所属学部の研究倫理審査委員会に研究計画申請書を提出して研究実施の承認を得た。難病関連の患者会への参加、患者と家族の訪問を繰り返すなどしてフィールドワークを行い、研究の進め方の検討や対象理解に努めた。 調査の実施では、初年度は数組の患者と家族の協力が得られた。小数例で事例性が高く統合することはできないが、分析を進める中で共通していると考えられた点は、患者と家族の相互作用によって生じる経験がある一方で、患者と家族それぞれの独立した生活や経験、考えが語られていた点である。事例を積み重ねていくなかで、患者と家族それぞれがともに、より良く生きるための具体的方策について深めていきたいと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
感染症拡大などによって調査実施等に影響が及ぼされることなく、概ね計画通りに進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
二年目は、初年度に引き続き、フィールドワークや文献検索による対象理解と情報収集に努める。また、対象者のリクルートと調査の実施を1組ずつ慎重に行っていく。適宜、共同研究者と研究協力者と分析結果や進め方について協議を重ねていく予定である。
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