Project/Area Number |
23K10365
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Yasuda Women's University |
Principal Investigator |
吉栖 正生 安田女子大学, 看護学部, 教授 (20282626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 真二 安田女子大学, 教育学部, 准教授 (50635373)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 生体脈波 / 医工連携 / 産学共同 / 地域コミュニティ / 地域住民 / フレイル評価 / 確率共鳴 / 信号処理 / スマート椅子 / 参加型計測 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、現時点でほとんど活用されていない生体情報である生体脈波を、新たなデバイスの開発によって安定かつ正確に採取し、その波形データを独自の信号処理により 最大限に利活用することにより、対象者に負担をかけることなく、対象者の循環器系の評価や、体調管理等に役立てることである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究においては、現時点でほとんど活用されていない生体情報である生体脈波を、新たなデバイスの開発によって安定かつ正確に採取し、その波形データを独自の信号処理により 最大限に利活用することにより、対象者に負担をかけることなく、対象者の循環器系の評価や、体調管理等に役立てることを目指している。 今年度は、安田女子大学において「地域住民における生体脈波スクリーニングの予備的調査」というタイトルで研究倫理申請を行い、若干の修正を経て認められた。また共同研究先である株式会社デルタツーリングと安田女子大学の間で、研究開発契約書が交わされた。 地域の特定健診や、健康教育・介護予防事業などが行われる地域コミュニティの場として、呉市社会福祉協議会を通じて、呉市にある介護老人保健施設が選ばれた。産学共同・医工連携研究で開発された、着座するだけで生体脈波を記録できるスマート椅子に対してさらなる改良が加わり、現場に持ち込みやすい非常に小型のものとなった。研究への被験者の同意は問題なく得られているが、さらにモニターに生体脈波がリアル表示されるため、被験者のご興味をひき、本研究への参加のモチベションを高めることが期待された。 波形解析により適した生体脈波を取得するため、計測条件を詳細に検討した結果、良好な波形を安定して取得することが可能となった。着座において得られる波形は不規則振動波であった。現在、月に1回以上、生体脈波の採取を続けており、まず個人における短期間の変動を検討しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究倫理申請、現場に持ち込みやすいスマート椅子の改良、対象施設の決定など、それぞれの段階で予想以上の時間がかかったため、実際の開始は想定したものよりは若干遅れている。また、当初の計画では、5か所で20人ずつ、合計100人と設定したが、スマート椅子のほか血圧計も含め実際にその施設に置いておくものが予想以上に多いこともあり、とりあえずは1か所に限定して、対象者数を増やし、また継続、反復して計測させていただくことで、より多くの情報を得ることにした。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究のポイントは、着座することによって得られる生体脈波の情報を長期にわたって比較検討することにより、体調管理に有用な指標が得られないかを検討することにある。年単位での計測とともに、月単位でもより詳細に比較検討していきたい。 また生体脈波の波形解析は、研究段階で前胸部から得られた生体脈波については、複数の数学的な解析により,大きく5種類(矩形波,三角波,余弦波,ガウス波,不規則振動波)に分かれることが判明しているが、着座により得られる波形は不規則振動波であり、その解析方法については、共同研究をしているデルタツーリング社の協力を得て、開発していく。
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