Project/Area Number |
23K10434
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
津田 哲也 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 講師 (50613014)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2027: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 語彙・意味記憶 / 加齢 / 認知症 / 失語症 / 意味記憶 |
Outline of Research at the Start |
この申請研究ではこれまでに申請者が科研費助成等で得た成果を統合し、語彙・意味知識構造を簡便かつ客観的に分析できる包括的な意味記憶障害診断システムの開発を目指している。研究の対象者は脳損傷者(失語症)や認知症を持つ方々が中心であり、対象者の意味記憶障害の有無や重症度を定量的に評価する新たな診断モデルの開発を目指す。対象者と年齢や性別などを合わせた健常者、学生らにも参加していただき、対象者らとの成績を比較することで対象者の意味や語彙力、言語能力に生じる障害についての特徴や加齢によって生じる変化および診断精度を追求する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、申請者の若手研究課題「失語症・認知症者でも実施可能な語彙・意味的知識構造に焦点を当てた評価法の開発(18K17328)」を拡充させ、ヒトの意味記憶障害を診断するための、本邦初の包括的評価システムを構築することである。従来の神経心理学的評価に加えて、申請者らが取り組んできた実験心理学的な評価法(意味的プライミング)や認知心理学的な評価(意味属性叙述課題)を用いて、健常高齢者における意味的知識構造、障害の有無や重症度を客観的に診断できるシステムを開発する。研究の主目標は新しい評価・診断モデルの開発であるが、この研究によって、健常者における意味記憶の、脳内での表現形態や加齢の影響、健常な加齢と意味記憶障害を有する加齢との決定的な違いについて明らかにし、高齢期の意味記憶障害診断の検出力と障害の様相、およびその発現メカニズムを明らかにすることを目指す。 計画初年度である2023年度は関連する基礎研究の資料収集や実験環境の整備及び、実験素材の収集を実施した。また所属する機関の研究倫理審査を申請し承認を得た(承認番号第23MH003号)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り2023年度は基礎資料の収集や実験環境の整備を行うこと、倫理審査の承認を得ることまで進めることができており、おおむね順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は前年度までに得た実験素材や環境をもとに高齢者や認知症者・失語症者にも実施しやすい実験計画を立案する。また、2025年度から本格的にデータ収集を行うために、少数例の高齢被験者、高齢認知症者を対象にパイロット研究を実施する予定である。
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