Project/Area Number |
23K10443
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
小澤 恭子 広島国際大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (30637864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 淳也 広島国際大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (00435059)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | ダウン症 / 関節不安定性 / 関節荷重 / 始歩 / アライメント / 始歩月齢 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、運動発達遅滞により始歩が遅れ、乳幼児期の関節荷重が不十分であると考えられるダウン症がある児者と、ダウン症がなく歩行機能に異常がない児者の、乳幼児期の関節荷重期間、下肢関節のアライメントおよび関節弛緩性を比較し、関節弛緩性やアライメントと、乳幼児期における関節荷重量との関係性について解明する。 これらにより、ダウン症児を含む運動発達遅滞者への早期運動介入の効果が、単に運動発達促進だけでなく、将来の運動器疾患を予防できる可能性を示す。
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Outline of Annual Research Achievements |
ダウン症がある児者の移動能力獲得(始歩)時期から推測される下肢関節荷重の時間的な不足と下肢関節の弛緩性やアライメントとの関係を明らかにするために,本年度は,計測機器の習熟,計測協力者の指導,乳幼児および学齢児のデータ収集とそれらをまとめた学会報告の準備を計画した.本年度は,計測機器の操作方法の習熟,機器のセットアップ,健常成人を対象とした予備実験を終えている. 計画時に予定していた足底圧分布システムと姿勢計測システムから,より正確に計測できる非接触型3次元計測機を用いた計測に計画変更をし,Infoot2,カメラ,パソコンなどの機器を揃えた.Infoot2の操作レクチャーを受け,健常成人を対象に機器操作の習熟と撮影機器の操作の練習を重ねた.三次元動作解析装置による計測を試みたが,対象者の身体の大きさ(最年少がダウン症がある児の始歩の平均2歳半であると考えられるため,身長80㎝程度であること推測される)やこども・神経発達症がある児の動作(台にのぼる,またぐ,静止立位を取る)を考慮し,動画撮影による静止画像と画像解析ソフトを用いて計測することにした.これらのデータ収集方法の変更と修正,こどもの安全を確保できるセッティングの調整を行った. また,療育施設,医療施設,保育所などを訪ね,研究協力を依頼した.1か所の協力を取り付け,施設の倫理委員会の承認を得た.他の施設からは内諾を得ることができ,1件目の協力施設でのデータを以て正式に協力を依頼することになった.施設を訪ね,機器のセッティングの位置や対象者のリクルートについての打ち合わせを実施することができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
使用する機器を当初予定していた足底圧分布スキャナーおよび姿勢計測システムから,より正確に下肢関節角度を計測できる三次元計測機InfootⅡに変更した.本機器には,高さ約20㎝,幅10㎝程度の壁面があり,これをまたいで計測する.本研究が対象とするダウン症がある児のうち,最年少と想定される20カ月児(安藤忠:新版ダウン症児の育ち方・育て方,2002,学研)の‐2SDに相当する身長80㎝(同書)には大きく,またぐことで関節角度が変わるため,測定肢位の工夫調整に時間を要した.それには対象者以外の定型発達のこどもと保護者の協力が必要であったが,この予定調整に難航した. また,新型コロナおよびインフルエンザの感染拡大があったこと,当初予定していた協力者の所属変更が複数生じたことも併せて遅延の原因となった.そのため定型発達のこどもと保護者の協力による計測の練習,協力施設の行事を考慮した日程と我々の日程調整が困難となった. よって当初予定していた初年度のデータ収集,学会発表に至らなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
1件目の研究協力施設にてダウン症がある児の他,身体障害がなく神経発達症がある児の下肢関節角度を計測する.施設の行事や対象者の通院状況などから,まとまった人数の計測の計画(日程調整)が困難であったことから,本学(所属施設)での行事の開催や,他団体(ダウン症協会など)の催事への参加依頼も併せて検討することとした.
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