Project/Area Number |
23K10467
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
|
Research Institution | University of East Asia |
Principal Investigator |
高本 考一 東亜大学, 人間科学部, 准教授 (00553116)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西条 寿夫 富山大学, 学術研究部医学系, 特別研究教授 (00189284)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
|
Keywords | 姿勢アライメント / トリガーポイント / 姿勢 |
Outline of Research at the Start |
筋骨格系疼痛の発症・維持の成因に筋上の索状硬結上の過敏点であるトリガ―ポイント及び姿勢アライメントの不良が関与し、相互に関連することが示唆されるが、これら両要因の関連性は不明である。本研究では筋骨格系疼痛患者及び健常者を対象に、立位姿勢時の矢状・前額面の脊柱、肩甲骨、骨盤等の全身の姿勢アライメントを計測し、姿勢アライメント不良と姿勢制御に関与する骨格筋におけるトリガーポイントとの関連性を明らかにする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は筋骨格系疼痛の発症・維持(慢性化)の成因を明らかにすることである。筋骨格系疼痛の発症・維持の成因に筋上の索状硬結上の過敏点であるトリガーポイント(Myofascial Trigger Point: MTrP)及び姿勢アライメントの不良が関与し、相互に関連することが示唆されるが、これら両要因の関連性は不明である。本研究では筋骨格系疼痛患者及び健常者を対象に、立位姿勢時の矢状・前額面の脊柱、肩甲骨、骨盤等の全身の姿勢アライメントを計測し、姿勢アライメント不良と姿勢制御に関与する骨格筋におけるMTrPとの関連性を明らかにする。本研究によりMTrPと姿勢アライメントの関連性が明らかになれば、筋骨格系疼痛の発症・維持の成因解明につながり、有効な予防・治療法の開発に大きく貢献できると考えられる。 2023年度は健常成人男性32名を対象に立位姿勢時の肩甲骨の位置の左右差と僧帽筋上部に存在する潜在性MTrPとの関連性を検討した。被験者の左右の肩甲棘内側を指標点としてマークし、立位姿勢の前額面写真をデジタルカメラにより撮影した。撮影画像を画像解析ソフトにより左の指標点からの水平線と左右の指標点を結んだ直線のなす角度を計測し、肩甲骨の位置の左右差として評価した。その結果、右僧帽筋上部に潜在性MTrPが存在する者は存在しない者と比較し、右の肩甲骨の位置が下がることが明らかとなった。本研究により健常成人男性において右上部僧帽筋の潜在性MTrPの有無は安静立位時における肩甲骨の高さの左右の違いに影響することが明らかとなった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、上記研究成果を論文に投稿準備中である。筋骨格系疼痛患者及び健常者を対象に肩甲骨のみならず立位姿勢時の脊柱、骨盤等の全身のアライメントとMTrPの関連性を検討している。
|
Strategy for Future Research Activity |
被験者数を確保できる環境にあるため、迅速にデータを収集していく。また野球選手の肩・肘の負傷発症に姿勢アライメント不良とMTrPが関与することが示唆される。今後は現在の研究と並行して、大学野球選手を対象に姿勢アライメント、MTrPの有無、運動パフォーマンス、肩・肘の負傷の発症状況を評価し、野球選手の肩・肘の筋骨格系疼痛発症の成因を明らかにする。そのため本年度は運動パフォーマンスを測定する機材を購入した。
|