Project/Area Number |
23K10500
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
矢島 健大 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (40779550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 匡 東北大学, 歯学研究科, 講師 (40637964)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 嚥下機能 / 摂食嚥下 |
Outline of Research at the Start |
嚥下機能の低下は超高齢社会において低栄養やフレイルの促進、誤嚥性肺炎の誘因となる社会問題の一つであり、その病因究明や予防等・治療法の開発が進められている。 本研究では、匂い刺激を活用した新たな嚥下機能向上方法の開発とメカニズムを解明するために、モデル動物における各種センサーの分布や動態について、神経科学的手法による解析や生理学的評価を行う。 本研究により、これまで介入の困難であった嚥下機能低下にある方への新たな治療法提供のみならず、介護施設や家庭における誤嚥性肺炎の予防にもつながるため、多くの人々のQOL向上に寄与することを目的とした研究課題である。
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Outline of Annual Research Achievements |
嚥下機能の低下は超高齢社会において低栄養やフレイルの促進、誤嚥性肺炎の誘因となる社会問題の一つであり、その病因究明や予防等・治療法の開発が進められている。本研究では、匂い刺激を活用した新たな嚥下機能向上方法の開発とその詳細なメカニズムを解明するために、①ラットにおける各種刺激センサーの神経組織学的解析 ②鼻粘膜と口腔咽頭領域における各種センサー刺激に対する応答の比較 ③匂い刺激によるセンサー活性化に伴う嚥下機能の生理学的・組織学的解析、を行う。 本年度は正常ラットにおける各種センサーの解析を実施した。具体的には、正常ラットの頭頚部における各種組織(鼻粘膜、口唇、口蓋粘膜、舌、咽頭、皮膚、ヒゲ、耳下腺、顎下腺、上顎骨、下顎骨、筋、外耳道)や神経節(三叉神経節、舌咽迷走神経節)、脳を取り出して凍結組織切片の作成を行った。その後、各種抗体を用いて免疫染色を実施した。その結果、一部の物質や組織において染色が確認された。それらが匂い刺激に対する感覚センサーとして機能している可能性や、刺激伝達に関与すると考えられる物質が分布しているのではないかと考えられ、今後詳細な解析を行う際の標的候補とすることができた。 本研究を進めることにより、これまで介入の困難であった嚥下機能低下にある方への新たな治療法提供のみならず、介護施設や家庭における誤嚥性肺炎の予防にもつながるため、多くの人々のQOL向上に寄与することができると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度では、正常ラットの組織切片を作成し、標的となる物質や組織の選定に時間を要した。また、一部抗体の購入にも時間を要した。当初予定と比較してやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度では、初年度で予定していたトレーサーを用いた動物実験を実施する予定である。
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