Project/Area Number |
23K10522
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Osaka Yukioka College of Health Science |
Principal Investigator |
山野 宏章 大阪行岡医療大学, 医療学部, 助教 (30848560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仙波 恵美子 大阪行岡医療大学, 医療学部, 教授 (00135691)
瓜谷 大輔 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (10454802)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 自律神経機能 / 変形性膝関節症 / 慢性疼痛 / 疲労 / 自律神経 / 痛み |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、変形性膝関節症(以下:膝OA)患者の痛みや疲労に対する自律神経機能の特徴を調査し、それらの関係性や関連要因を明らかにすることである。痛みや疲労・それらの関連因子は自記式アンケート、自律神経機能は光学式容積脈波計、身体活動量は活動量計を用いて計測する。これらの情報を多変量解析し、膝OA患者の自律神経機能が健常高齢者に比べて低値を示すか、課題に対する反応がどのような違いを示すか、中枢感作や破局的思考などの関連因子がどのような影響を与えるかを明らかにする。本研究の結果から、膝OAの予防や治療において自律神経機能にも着目することで、より効果的な理学療法の開発へと発展させることができる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、変形性膝関節症(以下:膝OA)患者の痛みや疲労に対する自律神経機能の特徴を調査し、膝OAの臨床所見との関係性や関連要因を明らかにすることである。 2023年度は、当初の研究計画通り、健常高齢者および膝OA患者に対して痛み・疲労などの臨床所見に関するアンケート調査を行った。また、安静時、複数の課題遂行時における自律神経機能の測定を実施した。さらに、現在得られたサンプルサイズで自律神経機能のデータを探索的に解析した。 その結果、膝OA患者は、握力計を握るという軽い運動や深呼吸などの課題を行った時の自律神経機能の反応が、健常高齢者と異なっていることが明らかとなった(16th Asian Confederation for Physical Therapy Congress 2023 ポスター発表)。また、膝OA患者は、課題を行った時に呼吸状態や心臓自律神経系の機能の変化が健常高齢者よりも大きい可能性が示された(第11回日本運動器理学療法学術大会 口述発表)。上記のように2023年度は、膝OA患者の自律神経機能の特徴を一部示すことができた。 しかし、現状ではまだ十分なサンプルサイズを得られていないため、継続的に調査を進めていく必要がある。また、痛みや疲労などの臨床所見との関係およびその関連要因に関する解析はまだ実施できていない。 次年度以降、継続的に調査を進め、十分なサンプルサイズのデータでより詳細な解析をし、膝OA患者の痛みや疲労といった臨床所見と自律神経機能の関係を明らかにする。また、これらの知見をもとにより効果的な理学療法の開発へと進めていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画を立案した当初から新型コロナウィルスが感染拡大していたという社会情勢が背景にあったため、必要なサンプルサイズの獲得に時間がかかる可能性を考慮したスケジュールとしていた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度はより円滑な計測を行うために、計測協力施設を2施設増やすことを検討している。また、自律神経機能の解析手法は多岐にわたるため、日本自律神経学会などの関連学会での情報収集を積極的に行い、また他の研究者から解析に関する指導を仰ぐことで、本研究を円滑に進められるようにする。
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