Project/Area Number |
23K10524
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Toyama College |
Principal Investigator |
藤田 恭輔 富山短期大学, その他部局等, 准教授 (70707538)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | エゴマ油 / 不飽和脂肪酸 / 筋萎縮 / α-リノレン酸 / サルコペニア / n-3系脂肪酸 |
Outline of Research at the Start |
筋萎縮抑制においてα-リノレン酸の摂取が重要なのか、多価不飽和脂肪酸の摂取でもよいのかを明確にする。また、筋萎縮抑制効果について、タンパク質合成系・分解系のいずれが関わるかも明らかにする。筋萎縮の原因となる摂食行動、炎症に対する脂肪酸の影響を示し、筋萎縮抑制のメカニズムの一部を明らかにする。摂取した脂肪酸の体内での代謝について確認する。 各食欲増進に用いる薬物とα-リノレン酸の筋萎縮抑制および摂食行動、炎症反応に対する相互効果を明らかにする。 筋萎縮抑制におけるα-リノレン酸摂取の適切なタイミングを明らかにする。また、摂取するタイミングの違いが、体内の脂肪酸組成に影響しているかを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は、廃用性筋萎縮モデルマウスにおいて、摂取する脂肪酸の質が筋萎縮の進行に影響するかどうかを明らかにすることを目的に研究を行った。マウス用精製飼料中に、油脂成分として一価不飽和脂肪酸を多く含むベニバナ油、n-6系高不飽和脂肪酸を多く含むブドウ油、n-3系不飽和脂肪酸を多く含むエゴマ油のいずれかを添加した飼料をICRマウス自由に摂餌させた。2週間摂餌させた上で、両後肢をギプスで1週間固定した。ギプス固定後のマウスの体重、腓腹筋の重量を測定したところ、いずれの油脂を与えてもギプス固定により有意に小さくなった。また、ギプス固定後の体重、腓腹筋の重量は、与える油脂の違いに影響を受けていなかった。マウスの後肢の機能については、ラダー歩行における踏み外し回数を評価した。ギプス固定から1週間後にギプスを除去した後、歩行試験を行ったところ、ギプスで固定していたマウスは有意に踏み外す回数が多くなった。しかし、与える油脂の違いによる差異は見られなかった。また、摂餌量について検討したところ、ギプス固定中の摂餌量は固定群と非固定群の間に有意な差が見られなかった。これらの結果は、ギプスで1週間固定した場合、マウスの筋萎縮に対して油脂の違いが影響しないことを示唆している。今回のモデルにおいては筋萎縮が急速に起こったため、1週間後では油脂の影響を示すことができなかったが、筋萎縮の回復期において油脂が影響する可能性は残されている。また、油脂に加え薬物の投与により筋萎縮を抑制できる可能性も残されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は、与える油脂によりギプス固定後の筋萎縮の程度に差がみられることを想定していたが、今年度行った実験の条件では仮説を実証することができなかった。そのため、詳細なメカニズムの分析にまで至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に実証する予定であった仮説を、実験条件を検討したうえで再検討する予定である。これとともに、今後検討する予定であった、ギプス固定からの回復期における油脂の影響についても検討していく予定である。
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