Project/Area Number |
23K10573
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Aino University |
Principal Investigator |
高田 昌寛 藍野大学, 医療保健学部, 助教 (20963911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 裕規 近畿大学, 医学部, 講師 (10330797)
甲田 勝康 関西医科大学, 医学部, 教授 (60273182)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 転倒 / 地域在住高齢者 / 骨格筋量 / 体力検査 / 筋力 / 疫学 |
Outline of Research at the Start |
転倒は,健康寿命を縮める要因の一つで,高齢化社会においては,リハビリテーション科学および公衆衛生学上,重要な課題である.従来,転倒を招く要因として,加齢および筋力低下が報告されている.しかし,これらの報告は,加齢と筋力低下を個別に評価したもので,その複合的な影響については,検討は不十分である.本研究の目的は,地域在住高齢者において,転倒発生における,骨格筋量,筋力および各種身体能力などの複合的な影響について評価することである.本研究課題により,潜在的に有する転倒の危険性をより的確に予測することが可能となり,転倒予防対策に資する学術の発展および社会貢献に繋がることが期待される.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,地域在住高齢者(奈良県在住男性骨粗鬆症コホート研究『Fujiwara-kyo Osteoporosis Risk in Men Study;FORMEN研究』)を対象とした前向きコホート研究において,「二重X線吸収測定法(Dual-energy X-ray absorptiometry:DXA法)で測定された骨格筋量,筋力および各種身体能力が,その後の転倒発生と関係するかどうかについて検討すること」を目的とした.本研究は,近畿大学医学部倫理委員会および関西医科大学医学倫理審査委員会等において承認を得て活動している. 2023年度は,FORMEN研究における「一次コホート研究15年次(2022-2023年)」の追跡調査を実施した.参加者募集は,FORMEN 研究事務局が,研究対象都市(奈良県4都市:橿原市,奈良市,大和郡山市,香芝市)の各地区に組織された自治会および老人クラブの協力を得て実施し,各対象者よりインフォームド・コンセントを取得済である.一次コホート研究対象者は,2017-2019年にDXA法による骨格筋量測定および各種体力測定を含むベースライン調査が完了している.申請者らは,過去1年間における転倒歴の有無を把握するために,郵送アンケート調査および電話調査を実施した.さらに,期日内に返答が得られなかった者を対象とし,補足的な郵送アンケート調査および電話調査を実施した.2024年3月末時点において,有効回答数(解析対象者)は507名となった.過去1年間における転倒歴に基づき,転倒者100名(転倒率19.7%),非転倒者407名に分類し,概況をとらえている.現在,骨格筋量および各種体力測定データなどの変数を使用し,対象者のベースライン特性および転倒者と非転倒者の間の変数の違い,追跡調査時の転倒とベースライン変数との関連などの粗解析を進めている段階である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は,FORMEN研究における「一次コホート研究15年次(2022-2023年)」の郵送アンケート調査および電話調査を当初の計画通り進めることができた.今回の調査対象者はご高齢であり,有効回答が得られにくいことが懸念された中でも507名の有効回答数(解析対象者)を得ることができたため,おおむね順調に進行していると判断している.
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度以降も当初の研究計画に従い,2023年度と同様に,DXA法で測定された骨格筋量および各種身体能力(曝露情報)が,その後の転倒発生に及ぼす影響に関する解析を進め,研究成果を学会や論文で発表する.また,2024-2025年に予定しているFORMEN研究における「二次コホート研究5年次」の追跡調査に向け,研究分担者らと共に調査準備を進め,文献学的考察を行う予定である.研究は,近畿大学医学部倫理委員会および関西医科大学医学倫理審査委員会等で承認された研究計画に基づいて実施する.
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