Project/Area Number |
23K10686
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
安藤 大輔 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (10447708)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 音楽 / スプリント / エルゴジェニック効果 / スプリントパフォーマンス / NIRS / 近赤外線分光法 |
Outline of Research at the Start |
音楽聴取は運動パフォーマンスを高める「エルゴジェニック効果」を持つことが明らかにされつつある。しかしながら、このエルゴジェニック効果を生み出すメカニズムの解明には至っておらず、運動パフォーマンスを最大化する音楽聴取法は確立されていない。そこで本研究では、情動反応に関わる生理指標の変化からエルゴジェニック効果を生み出すメカニズムの一端を明らかにし、スプリントパフォーマンスを高める音楽聴取法を検討することを目的とする。音楽聴取によるエルゴジェニック効果を、メカニズムベースで議論できるエビデンスを提供することで、飛躍的な競技力向上に貢献する新規音楽聴取戦略の構築が可能となる。
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Outline of Annual Research Achievements |
音楽聴取は運動パフォーマンスを高める「エルゴジェニック効果」を持つことが明らかにされつつある。しかしながら、このエルゴジェニック効果を生み出すメカニズムの解明には至っておらず、運動パフォーマンスを最大化する音楽聴取法は確立されていない。これまでの研究により覚醒度や運動に対するモチベーションが高まるような音楽を運動の実施前に聴取することでスプリントパフォーマンスが向上することが示唆される。そこで本研究では本研究期間内に、情動反応に関わる生理的な指標の変化に着目しエルゴジェニック効果を生み出すメカニズムの一端を明らかにし、特にスプリントパフォーマンスを最大化する音楽聴取法を確立すること目指す。初年度は音楽の持つエルゴジェニック効果を生み出すメカニズムの解明を目指す実験の研究方法(聴取する音楽と実施する運動)を確立するために、これまで実施してきた研究データを詳細に分析した。その結果、運動実施に対してモチベーションが高まると感じる音楽を聴取することにより、20秒間の全力ペダリング運動時の最大パワー(スプリントパフォーマンス)が高まることを確認した。また、音楽聴取によりエルゴジェニック効果が生み出されるメカニズムの一端を明らかにするために測定を試みる、近赤外線分光法(NIRS)による脳の酸素飽和度、及び心拍変動解析による自律神経活動の測定方法の確認を進めた。現在、それらデータ解析方法の確立を進めており、その解析方法の確立ができた後、予備実験を実施し、本実験に移行する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画当初に購入を考えていた計測機器に関して、初年度の交付金額内では購入が困難であったため予算の前倒し支払請求が必要になったこと加え、その計測機器が製造中止になり、同等の測定が可能な計測機器の製造開始、納入まで時間を要したため、初年度内での予備実験や本実験の開始が難しい状況となった。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度の結果等を受けて、2年目は生理学的指標の変化から音楽の持つエルゴジェニック効果を生み出すメカニズムの一端に迫ることを目指す。ただし、当初の研究計画の中にあり検討することを視野に入れていた血液指標の測定は予算の関係上難しいため、脳の酸素飽和度と自律神経活動に着目してメカニズムの一端に迫る。そして、その結果を受けて最終年度にはスプリントパフォーマンスを最大化する音楽聴取方法の構築を目指す。
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