Project/Area Number |
23K10699
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
藤澤 義彦 同志社大学, スポーツ健康科学部, 教授 (20209042)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北條 達也 同志社大学, スポーツ健康科学部, 教授 (40298740)
真野 功 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (50581352)
井口 順太 京都先端科学大学, 健康医療学部, 教授 (70727479)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 競技力 / 資質 / 骨強度 / 超音波 / トレーニング / 骨組成 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,大学スポーツ選手を対象として,超音波式骨組成測定装置を使用し,複数の異なった競技特性を踏まえたトレーニングが「骨」に与える影響について検討を加える.すなわち本研究は,競技特性の違いによる様々なトレーニング時の重力的「荷重負荷」とともに,身体的接触と用具を介した衝撃および筋収縮等による「非荷重負荷」が骨形成に与える影響を経時的に観察し,「骨」が発信する情報という新しい視点から,「適切」かつ「効果的」なトレーニング方法とコンディショニング指標およびスポーツ障害防止のためのスクリーニング・テストの開発を行い,今後の競技力向上に貢献することを目的とする.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,大学スポーツ選手を対象として,スポーツトレーニングが「骨」に与える影響について検討を加える.すなわち本研究は,スポーツトレーニング時の重力的「荷重負荷」および身体的接触等の衝撃および筋収縮等による「非荷重負荷」が骨形成に与える影響を経時的に観察する.このように,「骨」の測定を「競技力」向上および適切な「コンディショニング」の方策の確立に運用できることに着目したアプローチが本研究の「独創性」といえる. 本研究で使用するOYO電気社製骨密度測定装置LD-100が厚生労働省の特定保守管理医療機器の承認を得た後,本研究グループは,トレーニング過程における「骨」が発信する情報から,競技力向上やコンディショニングの状況判断できる方策を考究してきた.その研究過程で,ウェイト・トレーニングが骨組成に与える影響および野球投手の骨組成とボールスピードとの関係等について興味深い測定結果を得た. 2023年度は,計画通り骨組成に加え体組成および筋力測定を行った.その中で、男子スポーツ選手と並行して実施した女子フィギュアスケート選手の体組成と骨組成測定に関して.一般的に周知されている体脂肪量と骨組成に有意な関係がみられず,月経異常と骨形成との間に関係がみられた. 今後も測定データ数を増やして,「骨が発信する情報」から,適正なトレーニング負荷とコンディショニングの状況を観察し,競技力向上に関与するスポーツ競技選手の「資質」について検討を行う.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は,成長の最終期であり筋肉の充実期を迎える各学年の大学スポーツ選手を対象にトレーニングと骨組成の関係を考究することを目的としている. 2023年度は男子スポーツ選手とともに、当初の本研究計画にはなかったが、並行して行っている女子フィギュアスケート選手の体組成と骨組成測定に関して興味深い結果を得た.一般に女性の場合,体脂肪量と骨組成には有意な関係がみられるとされているが,今回は、この両者に有意な関係がみられず,月経異常と骨形成との間に関係がみられた.このような研究過程で得られた見知を参考にして,大学生スポーツ競技選手のトレーニングと競技特性が身体に与える影響を「骨が発信する情報」から,トレーニング負荷の妥当性とコンディショニングの状況を2024年度も継続して観察する. 2023年度は,各種測定をシーズン前後に実施する予定であったが,競技会と測定スケジュールが合わないケースがあったことから,進捗状況区分を(2)の「おおむね順調に伸展している」とした.しかし,現在まで本研究は概ね順調に経過しており,引き続き超音波式骨密度測定装置の特性を最大限利用して,競技やトレーニングによる動的な「荷重負荷」と筋収縮や用具を介した衝撃等による「非荷重負荷」が,骨形成に影響を与えるのかについて各年次的変化を観察する.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は,18歳以降の筋肉の充実における,スポーツ競技やトレーニングにおける動的な「荷重負荷」と筋収縮等の「非荷重負荷」が骨形成にどのような影響を与えるのかについて観察することを目的としている.そのため, 従来実施している体組成測定,筋トルク値とパワーの測定および,超音波式骨密度計による橈骨の骨密度と骨質の測定を継続して実施する. 各測定は,シーズン開始時とシーズン終了時に実施することを予定している.また,本年度は「トレーニング状況調査」をアンケート形式で実施する.この調査は,研究分担者が従来から実施している「質問内容」を基本に「骨形成」と「体組成」に関わる項目を加味して作成した調査である. 以上の通り2024年は各種測定を継続して実施し,多角的にトレーニングと骨形成との関係を解明したいと考える.また,研究進捗過程における成果は学会や論文で一般に公開する予定である.
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