Project/Area Number |
23K10764
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
坂本 将基 熊本大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (80454073)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 運動伝染 / ICT教育 / タブレット |
Outline of Research at the Start |
本研究では,体育授業における効果的なタブレットの使用方法を教育現場に提言すること を目指す.そのために,以下の2点を行う. ①体育授業でスロー再生された映像の観察による運動伝染が起きているのか明らかする. ②運動伝染を抑制する方法を明らかにし,この方法の体育授業における有効性を検証する.
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Outline of Annual Research Achievements |
体育の授業では,タブレットを用いてスロー再生された動きの映像を観察することが多い.これにより児童・生徒が身体を動かすタイミングなどを理解しやすくなると考えられている.一方で,他者のゆっくりとした動きを観察すると,自身の動きも無自覚的に遅くなってしまう「運動伝染」という現象も報告されている.もし体育の授業でスロー再生された映像を観察し運動伝染が生じているならば,児童・生徒の動きが目的とする動きよりも無自覚的に遅くなり,その結果,ICT活用の効果が限定的になっている可能性がある. そこで本研究では,①体育授業でもスロー再生された映像の観察による運動伝染が起きているのか,②運動伝染を抑制する方法を解明し,この方法が体育授業においても有効なのか,を検討し,体育授業における効果的なタブレットの使用方法を教育現場に提言することを目指す. 今年度は小学校の体育授業において,スロー再生された映像の観察による運動伝染が起きているのかを検討した.対象とする運動は跳び箱運動(台上前転)とした.児童に自身の台上前転の動きをスロー再生させた映像を大型モニターで観察させた後に,台上前転を実施させた.運動伝染の効果を定量的に評価するため,児童の動きを側方からハイスピードカメラで撮影した.撮影した映像は,実験後に2次元動作解析し,踏切足や着手の位置,試技に要した時間,さらに技の成功に重要な身体部位の動きなどを数値化した.その結果,スロー再生された映像を観察した後には、児童の動きが遅くなる傾向が確認された. また,大学生を対象に運動伝染を抑制するための方法の検討にも着手した.異なる速度で再生される映像を組み合わせて観察さえることが運動伝染に及ぼす影響について実験し,解析を進めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究協力者の小学校教諭と綿密な打ち合わせを行い,予定通り実験が遂行できた.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度得たデータを詳細に解析し,運動伝染を抑制する効果的な方法を明らかにする.また,この方法の小学校の体育授業における適用可能性についても検討したい.さらに,得られた成果を関連学会で発表したのち,国内雑誌に投稿する予定である.
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