剣道高段者における剣道の実践と人間形成・Well-beingの関係
Project/Area Number |
23K10767
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
笹木 春光 東海大学, 体育学部, 准教授 (80580125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 秀夫 東海大学, 体育学部, 教授 (40256178)
馬越 千里 聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 助教 (90529942)
天野 聡 東海大学, 体育学部, 准教授 (90514935)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 女性剣道 / 昇段 / 全剣連データ / 雑誌・WEBデータ / 質的研究 / 剣道 / 人間形成 / 武道 / Well-being / スポーツライフ |
Outline of Research at the Start |
全日本剣道連盟の登録剣道有段者数は約200万人、最高段位八段の登録者は735人と有段者の約0.04%である。その合格率は、近年0.3~0.9%と日本最難関の試験とも言われている。我々はこれまで、剣道八段者を対象に半構造化面接を行い長期に渡りどのような経験を経て、どのような価値観を持ち人間形成の醸成を図っているのかを検討しているが十分ではない。その過程において、剣道による人間形成とWell-beingの関係が重要であることが示唆された。 本研究は、質的調査と量的調査から剣道高段者の人間形成とWell-beingの関係を解明し、剣道の実践による豊かなスポーツライフの構築に貢献することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
これまでのところ、女性剣道と昇段の関連について明らかにするための調査を進めている。特に近年の高段位審査と女性剣道の実態について、全日本剣道連盟の受審者データをもとにその推移を明らかにし、さらに剣道関連の雑誌やWEBにおけるインタビュー記事や特集 記事などを収集して質的に分析してきた。概要は以下のとおりである。 「研究方法および研究資料調査対象」:2018年~2022年の月刊剣窓、剣道時代、剣道日本、FINE LADIES KENDO WORLD WIDEに掲載された女性剣士と昇段に関する記事を収集した。また、関連するキーワード・用語を検索可能な状態にし、「昇段」に関する用語や、それらの単語に付随して記されている注目すべき文脈を抽出した。これらから読み取れる女性剣道と昇段との関連について分析・考察を行った。「結果および考察」:①八段審査の受審者については、顕著な増加傾向にあることが明らかとなった。八段合格者については、これまで女性の受審者からは存在していない。②雑誌・WEBにおける記事の分析結果について、女性剣士が剣道を始めた時期は30代・40代以降が多かった。また、子供と同じ稽古環境で始めるケースも多かった。③昇段審査に複数回挑戦し、長い修行期間を経て昇段したケースも多かった。④頻出した用語には家族(子供・夫)、稽古、合格、不合格などが挙げられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
女性剣道と昇段についての調査研究結果が得られた。また、最高段位八段者および八段を目指している高段者(七段・六段)における剣道の実践と人間形成・Well-being の関係に関する質的分析を進めるべく、インタビューフォームの作成、インタビュー対象者の選出・実施、および必要な分析機材の購入など準備を進めているが、対面で実施の予定をしていたインタビュー協力者との都合が合わず、予定数を満たしていない状態である。また、剣道実践者における剣道の実践と人間形成・Well-being の関係に関する量的分析の実施に向けて準備を整えている状況である。今後も引き続き、混合研究法による質と量の分析を併用する準備を進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き剣道高段者における剣道の実践と人間形成・Well-beingの関係について調査協力者として予定している剣道八段者(20名)、剣道高段者(七段・六段)(20名)の数に到達すべく半構造化面接を進めていく。尚、面接は予定通り対面で行い、ICレコーダーで録音、専門業者に依頼して会話をテクスト化する。質的分析用ソフトを用いて、文脈を重視した質的研究の分析を行い進めていく予定である。また、女性剣道と昇段の調査については、女性の剣道活動の開始と家族、稽古環境との関連についてさらなるデータを収集すると同時に、女性剣士が各々の剣道活動にどのようにして昇段を組み込んでいるのかを明らかにする予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)