食物の硬さ及び食品GI値が思春期の発育・発達に及ぼす影響を検証する縦断研究
Project/Area Number |
23K10775
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
郡 俊之 甲南女子大学, 医療栄養学部, 教授 (80440999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川西 正子 近畿大学, 農学部, 准教授 (20221038)
岡本 希 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (70364057)
明神 千穂 近畿大学, 農学部, 講師 (90529752)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 食物の硬さ / 咬合力 / 成長期 / 終末糖化産物 / BMI / GI値 / 咀嚼力 / 子供 / 発育 |
Outline of Research at the Start |
小学4年生・中学1年生を対象として、「食物の硬さ」と「体型・咬合力など」との関連を横断的に検証する。さらに追跡調査(それぞれ小学6年生・高校1年生)により、縦断的に解析する。同時に身体の成長過程における終末糖化産物の皮下蓄積について食品GI値・生活習慣との関連を縦断的に検証する。 まだヒトにおいては、「餌の硬さ」と顎の発達や肥満との関連がほとんど報告されておらず、特に身体の発育・発達過程における影響は不明である。また、子どもで終末糖化産物の皮下蓄積の程度や食生活との関連は不明である。本研究では、食生活習慣が思春期の身体に及ぼす影響を非侵襲的かつ縦断的に検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では2023年度から2026年度にかけて、食生活習慣が思春期の身体に及ぼす影響を非侵襲的かつ縦断的に検証することを目的としている。2023年度は、調査参加同意が得られた小学4年生(91名)および女子中学1年生(110名)を対象として、BDHQによる食習慣調査、Inbodyによる体組成測定、咬合力測定システム「デンタルプレスケールⅡ」による咬合力測定、AGEs リーダーmuによる終末糖化産物の皮下蓄積測定、および生活習慣(食べる速さ、睡眠時間、運動習慣、排便習慣など)に関する自記式質問票を用いて調査を実施した。なお、「食物の硬さ」の推定には、各種食品を咀嚼する際の咀嚼筋活動量の文献値とBDHQの結果から推定した。 第二次発育急進期における習慣的な「食物の硬さ」と「体型・咬合力・アレルギー性疾患」との関連について、まずは横断的に解析する予定である。現時点では女児において食物の硬さと腹囲径の間に有意な負の関係がみられ、食物の硬さとBMI・体脂肪率とも有意な負の関係がみられている。一方で、男児においては女児とは異なる結果となっている。 また、成人では終末糖化産物の皮下蓄積と生活習慣病の発症との関連が多数報告されているが、発育・発達過程にあるヒトでその蓄積の程度や食生活との関連は不明である。そこで身体の成長過程における糖質摂取量や食品GI値(食後の血糖上昇指標)などと食生活習慣との関連についても解析予定である。 また、女子中学1年生のデータを横断的に解析したところ、食べる速さとBMIの間に正関連がみられた。緑黄色野菜およびその他の野菜摂取量が多い群は、少ない群より腹囲径が低値であった。BMIは、睡眠の質と負の関連があり、睡眠時間と正の関連がみられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度に予定していた小学4年生(約120名)および女子中学1年生(約180名)に対して、調査についてリクルートした。調査参加者は小学4年生(91名)および女子中学1年生(110名)であり、参加率は想定範囲内であった。目標としていた人数のデータは収集できた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、2024年度小学4年生および女子中学1年生に対しても2023年度と同様の調査することで、n数を増やす(横断研究のため)。また、2023年度の調査実施者のフォローアップを実施することで、縦断研究に備える。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)