Project/Area Number |
23K10870
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山下 範之 岡山大学, 総合技術部, 技術職員 (60901874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平沢 晃 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (90296658)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 遺伝性腫瘍 / アプリ / ヘルスプロモーション |
Outline of Research at the Start |
近年のゲノム医療実用化にともない、がん発症の有無にかかわらず遺伝性腫瘍家系と同定される例が増加してきている。 遺伝性腫瘍の病的バリアント保持者に対しては、がん予防のための先制医療が有用となるものの、複数の診療科・部門が関与・支援することによる複雑さ、啓発資材の不足、および長期間の継続管理が必要になる等の理由から、当事者に必要なヘルスプロモーションが十分に実装されていない現状がある。さらにその根拠となる国内外の診療ガイドライン類は頻繁に更新されている。 そこで本研究では遺伝性腫瘍原因遺伝子の病的バリアント保持者に対する継続的な支援プログラムの開発を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
予定通り、支援プログラムおよび関連するアプリケーションの設計と開発を進めました。プロジェクトの初期段階では、Patient and Public Involvement(PPI)を2度実施しました。1回目のPPIでは、遺伝性腫瘍に関連する医療に従事している医師を含む医療専門家と当事者を対象に意見聴取を行い、彼らのニーズと期待を深く理解することに重点を置きました。このフィードバックはアプリの設計指針を形成するのに中心的な役割を果たしました。 2回目のPPIでは、ユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)の最適化に焦点を当てました。このために、日頃から多様なアプリを利用している20代の男女を集め、具体的なUIの改善点やUXの向上方法についての意見を広く求めました。このセッションから得られたインサイトは、アプリの利用者が直面するであろう潜在的な問題点を洗い出し、解決策を見つける上で貴重なものとなりました。 現在、アプリはα版としてリリースされており、固定項目を入力する形式を採用しています。このバージョンでは、まだ動作検証やバグの特定と修正が十分に行われていないため、不完全ながらも重要なフィードバックを提供する基盤となっています。次のステップとして、設計および開発が一定の段階に達した際に、プログラム全体およびアプリの評価を行うための倫理審査を申請し、承認を受けました。これにより、正式な評価プロセスを開始する準備が整いました。 これからの評価フェーズでは、アプリの有効性を確かめるとともに、ユーザーからの追加のフィードバックを積極的に取り入れ、更なる改善を目指します。このプロセスを通じて、より使いやすく、効果的な支援ツールを提供することが我々の目標です。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者、研究分担者、そして研究協力者との連携がうまくいき、当初の予定通りに研究が進捗している。特に、PPI(Patient and Public Involvement)を早い段階で実施できたことが、研究を予定通りに進めることができた大きな要因であると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
アルファ版では固定項目の入力方式を採用し、開発を進めました。しかし、次年度以降は人工知能(AI)を導入する計画です。これにより、自由項目での入力でも情報整理が可能となり、個別に最適な情報整理および介入が実行できるプログラムを組み込んでいく予定です。
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