Project/Area Number |
23K10893
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
坪井 宏仁 滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (20319338)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松永 昌宏 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (00533960)
榊原 啓之 神戸大学, 農学部, 教授 (20403701)
原 幸一 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80399245)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
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Keywords | 炎症性サイトカイン / 抑うつ状態 / 健康寿命 / 抗加齢 / 慢性炎症 / 摂取栄養 / 心理社会的特性 |
Outline of Research at the Start |
健康寿命に関わる大きな因子の1つが、全身に起きる微弱な慢性炎症である。末梢の慢性炎症は、中枢(脳:うつ病、認知症など)にも影響する。われわれは、炎症と栄養素および精神的健康度の関わりを示し、健康寿命の伸延のためには心身両面の強化が必要なことを提示してきた。 予測される結果としては、末梢の炎症性サイトカインの低い者、抗酸化能の高い者ほど、心身の状態が良好で、well-beingであり、健康寿命も長いと予測される。また、摂取栄養(主にビタミン・ミネラルと多価不飽和脂肪酸)と内因性カンナビノイドおよび両者の中間物質を解析することにより、そのメカニズムを推定する。
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Outline of Annual Research Achievements |
地域住民を対象とした一定の集団(コホート:40-100歳)を対象とし、脳→末梢、および、末梢→脳のシグナルの経路を考察する。アウトカムは、身体両面から健康寿命を延ばす身体的因子と心理社会的特性を把握することである。すなわち、すでに行われていコホート研究の継続となり、本科研費研究では、2019年度に採取した血清中炎症性サイトカインおよびカンナビノイドを測定し、新たに身体的因子と心理社会的特性を把握し、縦断的に結果を得ることである。 サイトカイン測定については、血清の用意と測定の許可が関係者全員から得られた。測定は、代表者の所属が変わり測定機器使用を外部で行う必要があり、本年度は見合わせた。また、分担者の移動もあり、測定場所(測定機器を備えた施設)を選択中である。また、身体的因子と心理社会的特性の2023年度の測定はは、本年1月に行う予定であったが、参加者の住む地域が地震災害に遭い、見合わされた。 以上のため、すでに得たコホートデータを用い、同様の解析と論文投稿を行った。2015年および、2017年度の血清サイトカイン値を2015年度および2019年度の心理社会的因子と比較し、抑うつ状態に関連(横断)または影響(縦断)を解析した。その結果、IL-17およびTNFαが、抑うつ状態に関連または影響するといい結果を得た。 その結果は、2つの国際学術雑誌に投稿中である(審査中)。日独予防医学シンポジウムで発表するとともに、学会発表では、日本心身医学会中部地方会で同結果の一部を発表し、本年秋に行われる第27回International Congress of Psychosomatic Medicineでも残りの結果を発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
震災に遭った参加者の生活の回復をサポートしながら、健康診断をかねて、心理社会的因子に関わる評価を行う。参加者の負担を考え、例年よりも質問項目を減らし、生活上および健康のの相談にも乗る計画である。参加者の日常生活への復帰が第一のため、無理な進行は行わないこととする。 サイトカイン測定については、multiplex法測定予定で、TNFα, IL-1β, INF-γ, IL-4, IL-6, IL-10, IL-12, IL-17a, IL-33を測定するビーズを予算内で購入する。分担者の移動先所属施設で測定可能となるであろう。本測定においては、別途研究費が取得できたため、予算の使途を明確にした上で、予算を使用する。また、内因性カンナビノイド測定のためのELISAキットも高価なため、予算を考慮しanandamideのみとするか、カンナビノイド測定は中止するか検討中である。 結果は、速やかに解析し、Brain, Behavior, and, Immunity - Health、Journal of Affective Disorder、BioPsychoSocial Medicineなどの国際誌に投稿する。また、国際学会でも発表する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
震災に遭った参加者の生活の回復をサポートしながら、健康診断をかねて、心理社会的因子に関わる評価を行う。参加者の負担を考え、例年よりも質問項目を減らし、生活上および健康のの相談にも乗る計画である。 サイトカイン測定については、multiplex法測定予定で、TNFα, IL-1β, INF-γ, IL-4, IL-6, IL-10, IL-12, IL-17a, IL-33を測定するビーズを予算内で購入する。本測定においては、別途研究費が取得できたため、予算の使途を明確にした上で、予算を使用する。また、内因性カンナビノイド測定のためのELISAキットも高価なため、予算を考慮しanandamideのみとするか、カンナビノイド測定は中止するか検討中である。 結果は、速やかに解析し、Brain, Behavior, and, Immunity - Health、Journal of Affective Disorder、BioPsychoSocial Medicineなどの国際誌に投稿する。また、国際学会でも発表する予定である。
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