Project/Area Number |
23K10966
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
|
Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
万行 里佳 目白大学, 保健医療学部, 教授 (40406567)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 武志 目白大学, 保健医療学部, 教授 (70450559)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
|
Keywords | ヘルスリテラシー / 通いの場 / 高齢者 / 身体機能 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、理学療法士として、住民主体の「通いの場(運動教室)」の会場巡回をする中で、各会場のリーダーにヘルスリテラシーの教育介入を実施することで、リーダーのヘルスリテラシー能力の変化や参加者のヘルスリテラシー能力への影響および、ヘルスリテラシー能力の変化と身体能力への影響について検討する。本研究結果より、高齢者へのヘルスリテラシー教育の介入方法や費用対コスト、身体機能やActivities of Daily Livingに与える影響について考察、検討する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
初年度である2023年度は、住民主体である通いの場の体操教室に参加する高齢者のヘルスリテラシーの現状や傾向を把握するために、調査研究を行った。 対象は東京都A区の通いの場である運動教室の参加者129名のうち、体力測定に参加した86名を対象とした。調査内容は、包括的なヘルスリテラシー尺度である、European Health Literacy Survey Questionnaireより、ヘルスケア、疾病予防に関して、入手、理解、評価、活用のそれぞれについて、質問を8問抜粋して調査を行った。統計解析は、回答内容が「とても簡単」「やや簡単」を「容易」、「やや難しい」「とても難しい」を「困難」と2群に分けて、各問の容易群と困難群の割合に差があるかχ2検定を行った。分析対象数は58名であった。検定結果は、ヘルスケア、疾病予防ともに入手、理解、評価、活用について、回答(容易または、困難)には関連があった。特にヘルスケア、疾病予防ともに理解は「容易」との回答が多かったが、評価は「困難」と回答する者が多かった。現在、本調査結果について、雑誌Journal of Physical Therapy Scienceへの論文投稿の準備中である。 また、2022年度より投稿準備をしていた、介護予防教室参加者の1年後の身体能力に関する論文が2023年4月にJournal of Physical Therapy Scienceに掲載された(Rika Mangyo, Takumi Yamada, Naoki Arita: Changes in physical function of frail elderly females in the one-year long-term care prevention program. J Phys Ther Sci, 2023, 35: 289-292.)。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画は2023年度に「通いの場の参加者とリーダーのヘルスリテラシーと身体・精神的機能の関連調査(横断研究)」、2024年度に「通いの場リーダーへのヘルスリテラシー教育に関する介入研究」、2025年度に「通いの場リーダーのヘルスリテラシーの変化と参加者のヘルスリテラシー、身体・精神的機能への影響について(縦断研究)」を予定している。2023年度は予定していた調査研究を実施した。2024年度は調査結果についてJournal of Physical Therapy Scienceへの論文投稿を予定しており、現在、英文校正を行い、投稿準備中である。 2024年度に予定している介入研究の倫理審査に関して、2023年3月に所属施設の倫理審査委員会にて承認された(承認番号23医-046「運動教室リーダーへの知識提供による参加者のリテラシー、身体能力への影響について」)。今後、研究分担者の新井 武志氏(長野県立大学)や共同研究を行う田島 敬之氏(都立大学)と介入内容の詳細について、協議を行い、研究対象者の通いの場を実施している、東京都A区の健康部健康推進課に研究協力依頼を行っていく。東京都A区の通いの場は、A区の依頼により研究代表者が「理学療法巡回」として会場を2か月に1回巡回している。 また、研究成果の学会発表について、2023年10月に開催される日本公衆衛生学会総会や2024年3月開催の国際行動医学学会での発表を予定しており、準備、申請を行っていく。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画として、2024年度に「通いの場リーダーへのヘルスリテラシー教育に関する介入研究」を予定しており、研究分担者や東京都A区と協同して、通いの場の体操教室での運動の方法や目的に関するリテラシーを高めることを目的に介入を行っていく。また、一般の参加者と同様に地域在住高齢者である、体操教室のリーダーと一般参加者のリテラシーの差異についても検討する。 2025年度は「通いの場リーダーのヘルスリテラシーの変化と参加者のヘルスリテラシー、身体・精神的機能への影響について(縦断研究)」を予定していたが、2023年度まで実施されていた年2回の体力測定が2024年度よりA区予算の都合上、実施されない可能性が高くなった。2024、2025年度に体力測定が実施されない場合は、予定をしていた身体能力とヘルスリテラシーの関連を検討することが難しくなる可能性がある。その場合は、高齢者のヘルスリテラシーと精神的機能や健康関連QOL(Quality of life)などの精神面に着目した検討を行っていく。
|