Project/Area Number |
23K11041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 60040:Computer system-related
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Research Institution | Shonan Institute of Technology |
Principal Investigator |
三浦 康之 湘南工科大学, 情報学部, 教授 (40440292)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 計算機アーキテクチャ / 相互結合網 / ネットワークオンチップ |
Outline of Research at the Start |
トーラス網を対象とした、耐故障性を有するルーティング・アルゴリズムの検討と評価を行うことを目的とする。具体的には、我々が開発したNSF-FT(North-South First Fault-Tolerant)法をベースに、「領域ベースの手法」「Passage-Y」に置き換えることにより、デッドロック・フリーかつ耐故障性を有するルーティング・アルゴリズムを実現する。完全な耐故障性を有しないアルゴリズムであるNSFFTに、完全耐故障性を有する手法を組み合わせることにより、トーラス網において完全耐故障性を有するルーティング・アルゴリズムが実現する。
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Outline of Annual Research Achievements |
二次元トーラス網は,並列処理の分野において最もよく知られた結合網の一つである.メッシュ網に関して,ターンモデルに基づく数多くのアルゴリズムが提案されている.これらをそのままの形でトーラス網に適用するとデッド・ロックが生じるため,二次元トーラス網におけるターンモデルの応用として,North-First (NF)法とSouth-First (SF)法の組み合わせであるNorth-South First (NSF)法が提案されている.我々は、2次元トーラスネットワークにおけるフォールトトレラントなルーティング・アルゴリズムとしてNorth-South First Fault Tolerant (NFS-FT)を研究している。NFS-FTは、最終ステージにTurn modelの一種であるSouth First(SF)法を用いることで、耐故障性を向上しているものの、通常のSF法は、すべての非故障ノードの通信可能性を保証する完全耐故障性を有していない。 そこで、NFS-FT のための手法として、South First(SF)法に基づいたメッシュ網のための耐故障ルーティングアルゴリズムSouth First Fault Tolerant (SF-FT)の検討を行った。 提案手法は、Faulty Regionによる手法の一種であり、South First(SF)法を拡張したアルゴリズムである。本手法は、予め実行される到達可能性の確認により、結合網自体が到達可能性を有するかを確認することが可能であり、到達可能性が確認された結合網においてはパケットがデッド・ロックを起こすことなく、すべてのノード間の通信が可能であることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初、提案手法の一部であるメッシュのルーティング・アルゴリズムの提案を行う予定となっていた。当該年度において、ルーティング・アルゴリズムの提案に加えて、デッド・ロック・フリーの証明、シミュレーションによる性能評価を行った他、実装法の一部検討まで進めることができた。当初予定では、証明や性能評価、実装法の検討は2年目以降を予定しており、これらを1年目に達成したことは、当初の予定以上に進展していると考えることができる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、実装法に関する検討を進めると同時に、トーラス網への適用を検討する。基本的には、NSF-FT法の最終ステージのルーティングをSF法からSF-FTに置き換えることにより実現可能と考えられるが、シミュレータの実装に時間が掛かることから、およそ1年程度を必要とすることが想定される。ルーティング・アルゴリズム、および実装法の検討を行った後に、ハードウェア・コストおよび遅延時間に関する検証を行う。
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