Project/Area Number |
23K11179
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 61020:Human interface and interaction-related
|
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
藤田 欣也 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30209051)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
|
Keywords | ヒューマンインタフェース / 知的生産性 / 集中度 / 誤打鍵 / 認知時間 / 認知負荷 |
Outline of Research at the Start |
オフィスにおけるドキュメント作業者の集中度のリアルタイム推定に向けて,集中度が低下すると誤打鍵や誤変換などの非予測事象が発生した際の修正反応時間が増加するとの仮説に基づき,集中度を統制した被験者実験によって,集中度と修正反応時間の関係を分析する.さらに,能動的に誤打鍵や誤変換を発生させた場合の影響を調査するとともに,実験結果から構築したモデルに基づく推定の可能性を検討する.
|
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究で蓄積してきた集中度の統制ノウハウを活用し,通常条件,副課題を課す二重課題条件,眠気と疲労を誘発する精神疲労条件の3条件で,実験参加者にかなテキストを漢字に変換しながら書き写す課題を行わせた際の打鍵情報を分析した.その結果,かな入力テキストを漢字に変換してから確定させるまでのかな漢字変換結果確認時間は,副課題や精神疲労などによって集中度が低下すると数10ms程度増加するという新たな知見が得られたため,電子情報通信学会英文論文誌に投稿した. 他方,かな漢字変換結果確認時間は集中度一定でも大きなばらつきを有するため,実時間推定のための指標としては適さないことも明らかになった.さらに,その原因として,変換文字列の出現頻度などに起因する変換結果の予測可能性が考えられた.そこで,事象の発生が予測困難な誤打鍵に着目し,誤打鍵の発生からそれを認知して修正するまでの誤打鍵認知時間と集中度の関係を新たに分析した.その結果,集中度が低下すると誤打鍵認知時間が数10ms程度増加する可能性が示唆された.しかし,かな漢字変換結果と同様に,同一集中度条件であっても数100msにおよぶばらつきを持つことが観察された.そこで詳細な分析を行ったところ,誤打鍵から修正までの間の打鍵数が多いほど誤打鍵認知時間が増加することや,誤打鍵から修正までの間に視線移動があると増加する傾向がうかがわれたため,これらの知見をヒューマンインタフェースシンポジウム等で発表した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画に従い,発生を予測することが不可能な事象である誤打鍵を認知して修正するまでの時間の分析を実施できたこと,また,予想に合致する集中度の低下によって誤打鍵認知時間が増加する可能性が得られたことから,おおむね順調に進展していると判断した.
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き,誤打鍵認知時間に関する実験と分析を実施する.特に,誤打鍵認知時間に当初の想定よりも大きなばらつきが認められたことから,誤打鍵から修正までの間の打鍵数や視線移動だけでなく様々な影響要因を検証することで,より精密な集中度との関連性を明らかにする.
|