Project/Area Number |
23K11289
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 61060:Kansei informatics-related
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
大島 直樹 拓殖大学, 工学部, 教授 (50375466)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
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Keywords | 感情 / 気分 / 形 / 安寧 / 表現 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、子どもの感情表現を形によって支援する方策を提案し、その支援ツールを開発することで可能性を明らかにすることである。 実験から感情と形との関係性を明らかにし、感情の形を表現できる感情表現ツールを開発する。また表現された感情の形を画像認識によって感情を推定できる感情推定ツールも開発する。これらの結果から、感情を形によって表現できる可能性を明らかにし、感情コントロールの支援を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は感情と形との関係性を把握することで、人々の安寧な生活を支援するための知見を得ることを目的としている。 本年度は3つ設定した課題の1つ「感情と形との関連性の把握」として、「工程1:感情から想起される形の把握」「工程2:評価形状の制作」「工程3:評価形状から想起される感情の把握」という3つの工程を実施する予定だった。しかし他研究のため海外に滞在できることになり、本研究を計画通り継続することは難しくなった。そこで文献やプロダクト、サービスなどを対象に、形によって感情を表現する方法に関する知見を広げる調査を実施した。 得られた成果として、形による感情の表現に対する見解がある。2023年9月にApple社が提供するiOSに標準搭載されているヘルスケアアプリに「心の状態」という機能が追加された。この機能は、感情や気分を記録していくことで、パターンを把握し心に影響を及ぼしている物事を理解することを目的としている。画面上に表示されたスライドバーを移動させて感情を選択すると、表示されているグラフィックが円形から角丸五角形や角丸星形などへと変化する。こうしたアプリが誕生してきたことからも、感情と形との間に関連性を見出せる可能性を確認できた。そこで2023年度に実施予定だった感情から想起された平面形状を被験者に描かせる実験を帰国後に実施するにあたり、前述した新たに実施した調査知見を反映させた評価指標の作成を進めている。 本年度は環境の変化により研究の遅延が生じたが、新たに調査を実施したことで重要な知見を得ることにつなげることができた。これらの成果によってより的確な実験を実施できるようになるため、今後の研究推進へとつなげていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
他の研究のため2023年9月より海外に滞在することになり、被験者の協力を得る実験実施や、実験刺激を作成するための3Dプリンタや3Dスキャナの導入が難しい状況であった。本状況下でも遂行できる内容を進めはしたが、それらを加味しても当初の計画通りに遂行することはできてはおらず、遅延している状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は2024年度後期から再開予定である。内容や期間を考慮すると、当初の計画スケジュールに戻ることは難しい状況ではある。しかし本年度追加するかたちで実施した調査によって、得られた実験実施に関する新たな知見を利活用することで的確な研究を推進させ、予定に近づけられるよう推進させていく。
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